12月4日より新たな韓国ドラマ「照明店の客人たち」が配信となった。同作は“韓国ウェブトゥーン界の父”とも呼ばれる人気作家・カンフルが、累積1.5億ビューを記録した自身の人気漫画を自ら脚本も担当してドラマ化するとあって、韓国のみならず日本でも期待を集めている。そのカンフルが同じく原作・脚本を担った2023年の大ヒット作が「ムービング」だ。“韓国のゴールデングローブ賞”ともいわれる、「第60回百想芸術大賞」TV部門にて最も優れたコンテンツとして栄えある大賞を獲得するなど、数々の賞を受賞した「ムービング」。いったい同作はなぜこんなにも注目を集めたのか。“カンフル・ユニバース”とも言われ話題の今、あらためて大ヒット作「ムービング」の人気の理由を振り返ってみたい。(以下、「ムービング」のネタバレがあります)
「ムービング」は、親と子2世代にわたる超能力者たちの戦いを描いた全20話のSFアクション大作。1990年代、韓国の国家安全企画部には超能力者たちによる秘密のエリート部隊があった。超能力を使って国を守っていた彼らはある日突然解散し、メンバーは散り散りに。それから数十年がたった現代、元メンバーたちが1人、また1人…と、何者かによって消されていく事案が発生する。同じころ、元メンバーの子どもたちが互いの正体を知らないまま偶然クラスメートとして出会い、互いの能力を知る――というストーリーが描かれる。
まず注目すべきはキャスティングの豪華さ。親世代には「その冬、風が吹く」(2013年)のチョ・インソンや「トンイ」(2010年)のハン・ヒョジュ、「エクストリーム・ジョブ」(2019年)のリュ・スンリョン、「熱血司祭」シリーズのキム・ソンギュンといった実力派俳優陣が、子世代には「わかっていても」(2021年)のイ・ジョンハや「還魂2」(2022年)のコ・ユンジョン、「今日のウェブトゥーン」(2022年)のキム・ドフンら若手注目キャストがそろった。
ほかにもバラエティーでも人気のチャ・テヒョンや「ベルリンファイル」(2013年)のリュ・スンボムら、人気・キャリア共に申し分ない俳優陣が印象深い演技でドラマを盛り上げていく。
日本よりも話数が比較的多い韓国ドラマシリーズの中でも、全20話は長編。その中で、実力派キャストたちが一つ一つのエピソードの主人公となって感情ゆたかなドラマを見せている。
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