――2013年に自動車のCMにも出演を。ショコラティエに扮した西島秀俊さんのお店で、チョコレートを購入する役でした。このきっかけは?
オーディションです。ちょっと変わっていて、オーディションを受けに来た女の子たちが、西島さんの役と私がやった役の両方を演じてみるというものでビックリしました。
会場で何枚かシート(台本のようなもの)を渡され、それをすぐに覚えなくちゃいけなかったんですよ。私より早くに着いていた子たちは“ピリッ”とした空気で緊張していて、もう練習を始めていたんです。
「ああ、やばい!もうちょっと早く来れば良かった!!」と思いましたね。
――しかし、結果的には空美さんが合格を。ご自身では、何が良かったと?
その空気に飲まれず、でも“いい緊張感”を持ってオーディションを受けられたんです。
実は待機中から、ちょっとだけ「みんなすごく緊張してるから、これなら私が合格できるかもしれないぞ!」と思っていたんですよ(笑)。
――(笑)。CMの印象と違い、なかなか強気な一面があるんですね。
女の子らしい役や表現を求められることが多いですが、実際はそうでもないですね(笑)。
――そして収録本番となるわけですが、西島さんはどういった方でしたか?
すごく感じのいい方でした。
2人で、撮影用に用意されていたチョコをモグモグ食べながら、モニターをチェックしていましたね。「さっきの場面はこんな感じかー」って。
――ほんわかするエピソードです(笑)。本番は、オーディションよりもリラックスした雰囲気だったようですね。
はい。でも…お芝居には、オーディションのピリッとした空気の方が良かったみたいで。
本番では、オーディションよりもうまくできなかったんですよ。
しばらくして、別の現場でそのCMの監督さんとお会いしたんですが、監督さんも同じことを思っていたそうです。オーディションの方が“繊細な演技”だったねと。
現場がどんな空気でもしっかり演じないといけないので、私の力不足だったと思います。
――CMでは、15秒や30秒という短い時間の中で“繊細な演技”を求められるんですね…。ですが、あのCMは時期を空けて第二弾もありました。CM自体は好評だった?
おかげさまでそのようです。私のSNSにも「見たよ~」というコメントをたくさんいただきました。
そういえばあのCM、第一弾と第二弾の収録で1年空いているんですが、西島さんの体格が全然違っていてビックリしたんです。
第一弾のときは、体に“厚み”があったんですよ。それで「ガッシリした体型の方なんだな~」と思っていたんですが。第二弾を撮ったときは、すごくヤセていらっしゃって。
考えてみると、第一弾のときは大河ドラマ(「八重の桜」)で武士の役をされていたので、そのために鍛えていらっしゃったんですよね。
たった1年であんなに体つきを変えるなんて、本当にすごいと思います。
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