“人間の欲望”をテーマに制作されたLeminoのオリジナルドラマ3作品のうち第2弾となる倉科カナ主演「情事と事情」が独占配信中。今回は12月12日に配信された、愛里紗(倉科)の不思議な色香漂う第2話をレビューする。(以下、ネタバレを含みます)
同ドラマの原作は、小手鞠るいによる同名小説。7人の男女がそれぞれ抱える事情が複雑に交錯し、やがて意外なつながりを見せていく、“情事と事情”が絡み合う大人の恋愛群像劇だ。
倉科は、裕福な家庭の娘として生まれ、装幀家としても活躍する主人公・結城愛里紗。また、双子の妹・島崎英里華も演じる。ほか、自分を律し過ぎているフリーライター・中条彩江子役をさとうほなみ、カメラマンとして独り立ちするために売り込み中の世良晴人役を佐藤寛太、フリーターとしてホテルのティーラウンジでピアノを弾いている玉木まりも役を森香澄、恋人の営むバーでピアノを弾きながら気の向くままに暮らしている佐藤玲門役を寺西拓人、愛里紗の夫で、まりもと愛人関係にある結城修役を金子ノブアキ、ピアノバーの経営者バーテンダーで親子ほど年の違う玲門の恋人・水無月流奈役を真飛聖が務める。
彩江子が知り合ったばかりで関係を持った晴人のポートフォリオ(作品集)を愛里紗の仕事で使えないかと売り込みにやって来た。「どこに持ち込めばいいか分からない」とつぶやいた晴人のためにすぐ動いてあげたのだ。
そこから彩江子がライターとして修に取材したときの話になり、「女の敵だよ、おたくの旦那は」と過激な口ぶり。ジェンダー問題に高い関心を持つ彩江子が、修の意識の低さを嘆いたのだ。
愛里紗はじっと聞いていたかと思いきや、「彩江ちゃん、ネイルの色きれい」とさらりと褒める。彩江子は「そうそう、これこれ。この感じ~。私、最近、空回りしているしてる気がしてて、こういうとき、愛里紗のそのふわっとした肩透かしな返しが力抜けていいわぁ~」と言った。
裕福な家庭で育った愛里紗と、大学で出会った彩江子。愛里紗は美しいものが世界のすべてで、装幀家として活躍していてもキャリアウーマンという言葉は似合わない。一方、彩江子は男性に人生を預けて自立していない女性を愚かだと思っているタイプ。
べったりとした付き合いではないが、時々無性に会いたくなる、彩江子はそんな友情だと語っていた。しかし、愛里紗から見る関係も同じ思いなのか…は分からない。
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