コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『赤鼻の旅人』の1エピソード、『小さくても大きなもの』を紹介する。『ニンゲンの飼い方』(KADOKAWA刊)で知られ、12月4日に『続・ニンゲンの飼い方』(KADOKAWA刊)を発売した作者のぴえ太さんが、11月23日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、3000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、ぴえ太さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
赤鼻の旅人である道化師が小川のそばで石に腰かけて休んでいた。「ふう、結構進んだぞ。村までもう少しだ」と地図を広げて呟いているとボソボソと何かの声が聞こえてくる。不思議に思った道化師がそちらに目を向けると、草むらの1つがカサカサと揺れていて、そこには小さな虫のような姿が3つ。目の前の小川の流れを見ながら、困ったように立ち往生していたのだ。
「川です」「どうする?」「泳ぎます?」「いやダメだ」と困っている彼らの話を聞いた道化師は、「ちょっといいですか?」と声をかける。「僕もこの川の向こう側に用があるので、ついでに貴方達を向こう岸まで運びましょうか?」と伝える。すると彼らはぱぁっと雰囲気を明るくし、道化師にお礼を言いながら帽子に入れてもらい小川を渡る。その先で、彼らのうちの1人が植物学者であることを聞いていると、道化師の靴やズボンが濡れてしまった事に気付き…。
この優しいお話を読んだ人たちからは、「暖かくて思いやりに満ちた出会い」「登場人物がみんな優しい」「頑張って夢を追ってほしい」など、多くのコメントが寄せられている。
――『小さくても大きなもの』では、夢を語るシーンが非常に印象的でした。本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
ささやかですが、頑張ってる人にエールを送りたいなと思って描きました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
コワタソウが思っていたよりも大きくて驚くシーンです。植物学者達と大きさの対比やファンタジーな植物を描きたかったのであのシーンは個人的に気に気に入っています。
――旅の道化師が植物学者たちにアドバイスした言葉はとても俯瞰的です。旅の道化師にも植物学者たちと同じように否定された過去があるのでしょうか?
実はそういう過去はあります。いつかそのお話も描きたいと思っています。
――ぴえ太さんの考える、夢を叶えるために必要なことについてお教えください。
童話の『うさぎとカメ』のカメのようにゴールを目指して黙々と進んでいける心持ちが必要なのかなと思いました。
――今後の展望や目標をお教えください。
赤鼻の旅人は同人誌として本を出しているのですが、いつか書籍を出したいと思ってみたり…そのためにはもっと面白いお話を描けるように頑張りたいと思います!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも『赤鼻の旅人』や『ニンゲンの飼い方』を読んで下さる皆様にはとても励みになっています。ありがとうございます!
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