【熱狂の一夜をもう一度!DISH//日比谷野音ライブ「MUSIC BOIN!!」ライブ全曲リポ8】M19「また明日。」~M21「猫」

2017/10/04 11:00 配信

音楽

M19「また明日。」


撮影●諸井純二


短いMCを挟み、匠海の「僕たちが初めて作詞作曲した曲を聴いてください」という紹介で演奏が始まったのは「また明日。」。デビューからの道のりをそのまま歌ったかのような歌詞は、等身大の彼らの想いが詰まった感動的なミディアムチューンだ。“この四人は家族同然”というフレーズも、もちろん“この五人”に変更済み。5人の声が重なるコーラスに、この日はスラッシャーの声も重なっていき、より壮大な世界観で会場に響き渡った。

M20「暮れゆく空の彼方に」


撮影●諸井純二


さらに聴かせるミディアムナンバーは続き、柊生の美しいピアノソロで始まったのは「暮れゆく空の彼方に」。匠海と昌暉の声が優しく重なり、夏の終わりの切なさを情緒豊かに表現。それぞれが噛みしめるように歌い、演奏する姿に、夏だけでなくライブの終わりを予感したのか、スラッシャーも身動き一つすることなく聴き入っていた。

M21「猫」


撮影●諸井純二


最新シングル「僕たちがやりました」のカップリングに収録されており、ライブでは初披露。柊生のピアノが途切れた瞬間、匠海の歌声が静かな会場に響き渡った。そして、その歌声が途切れると、今度は大智のドラム、柊生のシンセ、昌暉のギター、龍二のベースが優しい音色を響かせる。匠海のボーカルをフィーチャーしつつ、それぞれのパートが、決して派手ではないものの絶妙なバランスが耳に心地いい。アウトロでは、昌暉、大智、龍二、柊生の順でステージを去り、1人残った匠海もアコースティックギターで最後のフレーズを弾き終えると、深く一礼してステージを後にした。

取材・文=片貝久美子