序盤だけ見れば落としどころの見えないホラーのようだが、「ムービング」の原作者カンフルといえば“人間”を描くことで知られた作家。怖がらせて終わり、ではもちろんなさそうだ。
配信開始後、視聴者からは「トイレに行けなくなるレベルの怖さ…!」と序盤1、2話のホラー要素に言及する声のほか、さっそく感想や考察の声も続々。「最初は怖いけど、4話まで見て納得。『おお!』となった!」「これは痺れる脚本!」「4話までが1つのエピソードなんだ…4話一挙配信はそういうことだったのか」「照明店の店主は生死の境目の番人?」「『ムービング』同様、登場人物たちの別々の物語が最後に大きな一つのクライマックスになっていく感じなのかも」といった声が飛び交い、中には「これから見る人はぜひ4話まで一気に見てくださいね!」の声も。4話ラストの衝撃が大きかったようだ。
放送開始に先駆け12月3日に行われた制作発表会見では、原作者カンフルとキム・ヒウォン監督、キャスト総勢9人が登壇しながらもストーリーの詳細がほとんど語られないという“ネタバレ厳戒態勢”の中、本作の全体像をうかがい知ることのできるコメントもあった。
脚本も担当したカンフルは「『ムービング』よりももっと感情に寄り添った物語です。ホラーで、スリラーで、ロマンスの要素も入っていて、すべての要素が複合的に絡み合っています。ご覧になる方によってそれぞれの楽しみ方を見つけて、最後は胸を打たれるんじゃないかな」と自信を見せ、「ムービング」にも出演した俳優で今作で初めて監督を務めたヒウォンは「この作品の情緒は全ての人の心を動かすことができると確信しています。すべての方々の心を動かす、それだけに集中しました」と強調。
また、ヒョンジュ役のウンスは「そばにいる人に優しくしたくなる、両親に連絡をしたいと思うきっかけになる作品になればいいな」、バス停で待つ女性ジヨン役のソリョンは「この作品で、さまざまな愛の形をご覧いただけるんじゃないかと思います」などと、作品のヒューマニズムの部分を伝えた。
いよいよベールを脱いだ「照明店の客人たち」(全8話)はディズニープラスのスターで毎週水曜に2話ずつ配信。次回は12月11日(水)に第5、6話が配信される。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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