――40周年を冠したツアーが始まり、ファイナル(2月8日・9日、日本武道館)を迎えるころにはデビュー41周年、そして2025年の夏には還暦を迎えられます。
還暦といっても通過点で、それはあまり大きな意味は感じてないんですけど、ここ最近のツアーで一番考えているのは、お客さんにどれだけ楽しんでもらえるものにするかということなんです。もちろん、そのためにはステージ上の自分たちも楽しもうと思っていますけど。
というのも、ここ10数年くらい、いろいろとおかしいじゃないですか。地震や異常気象が続いて、“1000年に一度”みたいなことが立て続けに起こっている。日本だけじゃなくて地球規模ですよね。これは我々人間が試されているのかとも思うけど、誰もがストレスを抱えて生きる時代になったんだと思います。戦争に巻き込まれていく恐怖もある。そんな中で僕らができることって、束の間でもストレスを忘れてもらって楽しんでもらうことだろうと。それが今の目標ですね。
――“通過点”ということで、今後もまだまだ走り続けていくということですね。
40年たって、こうして歌い続けられるのはラッキーだと思いますし、いろんな出会いや縁には感謝しています。でも、自分たちが豊かさを享受できた分、若い世代に何か残せたかというとそれは胸を張れない部分もあって…。いつまでやれるか、先のことは分かりませんけど、ステージや映像の中でこれからも自分の“生き様”を示していきたい。それを見た人たちが「人生捨てたもんじゃないな」というふうに思ってくれればうれしいです。
※ホウ煖のホウは正しくはやまいだれに龍