「M-1グランプリ2024」決勝進出者発表会見が12月5日、都内にて開催。決勝に進む9組が発表された。
1万330組の漫才師から応募があった同大会は、8月1日より1回戦がスタートし、2、3回戦、準々決勝、12月5日に準決勝が行われた。12月22日(日)の決勝戦では、準決勝までを勝ち抜いた9組と、敗者復活戦で選ばれた1組の合計10組が争う。
決勝に進んだのは「ママタルト」「令和ロマン」「ジョックロック」「真空ジェシカ」「エバース」「トム・ブラウン」「ダイタク」「ヤーレンズ」「バッテリィズ」の9組。前年王者の令和ロマンの高比良くるまは、決勝進出を「通過点。負けるわけにはいかないので、すべての子羊漫才師を檻に返す。ただそれだけですね」と悪役口調で語ると、相方の松井ケムリは「王者すぎる。悪役だよ」とツッコんだ。
悪役がすぎるのか、決勝進出が発表されたあと2人のもとにかけ寄ってきた人はいなかったそうで、くるまは「本当に誰もかけよってこなくて……。マユリカの阪本さんだけ俺らのところに」と寂しげな表情を見せた。決勝進出発表後、コンビ間で交わした言葉はまだないとのことで、ケムリは「お互いの気持はわかってます」と口にした。
前年王者がストレートで決勝戦に進むのは史上初だが、くるまは「実は意識していました」と告白。続けて「敗者復活に行ったら絶対に炎上すると思っていた」と不安を明かし、「決勝行けてよかったです。うれしいことです」と喜んだ。2連覇の決め手を聞かれたくるまは「M-1への愛」と答え、ケムリは「1番おもしろい漫才をした人が優勝すると思います」とコメント。ほかの漫才師に負けていないことについて、くるまは「実績。それ1本で頑張ります」と意気込んだ。
前年準優勝・ヤーレンズの出井隼之介は、令和ロマンに対して「こんなやつら叩き潰してやりますよ。エリート小僧をね、俺たち持たざるものが…!」と言葉で笑わせ、「今年こそは倒したいと思います。出てきてくれてうれしいです」と打倒を誓っていた。
「M-1グランプリ2024」決勝戦は、12月22日(日)夜6時30分からABCテレビ・テレビ朝日系で生放送される。なお、M-1グランプリのファイナリストが“あの頃”を語り合うスペシャル番組「M-1グランプリファイナリスト同窓会」はLeminoにて配信中。
※高比良くるまの「高」の正式表記は、はしごだか。
◆取材・文=大野代樹
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