中島健人が、12月7日に千葉・幕張メッセで開催された「東京コミックコンベンション2024」(以下「東京コミコン2024」)に登場。海外ドラマ初出演作となるHuluオリジナル「コンコルディア/Concordia」の特別ステージに出演し、作詞・作曲を手掛けたチアリングソング「THE CODE」にまつわる秘話などを語った。
同作は、「ゲーム・オブ・スローンズ」の主要プロデューサーの一人で、数々のエミー賞受賞歴を誇るフランク・ドルジャー氏がショーランナーを務めるドラマ。物語の舞台は、カメラとAIに生活の全てを網羅されたコミュニティ“コンコルディア”。自由で公正で人間らしい社会を保証するために作られたこの町で起きた殺人事件を発端に、町だけでなくコンコルディアの理念そのものに一筋の闇を残す。殺されたオリヴァーはこの町で分析官として働いていたが、自身の立場を利用して第三者の情報を不正閲覧していただけではなく、コンコルディアの反対組織に住民の私的なデータを渡していた。次第に、このコミュニティが抱える大きな闇が暴かれることになる――という物語で、11月8日から毎週金曜にHuluにて独占配信中(全6話)。
コンコルディアの技術責任者であるA・J・オオバを演じる中島は、これが海外ドラマ初出演だが、劇中でも流ちょうな英語を披露している。
ステージMCの杉山すぴ豊から英語はいつ勉強したのかと聞かれると、「僕はネイティブではないので、いまだにジャングリッシュ(日本式英語)であったり、リスニングでまだまだだなと思うこともたくさんある」とした上で、「5年ぐらい前に(米国)アカデミー賞のレッドカーペットでたくさんのセレブリティの方にインタビューをさせていただく機会がありまして。その時にトランスレーター(通訳)の方を挟むと時間が2倍になってしまうので、お話を聞ける人数が少なくなってしまうということを懸念しまして、25歳の時に無理やり学んで、発音も矯正して。“とりあえず話す”ということを意識として持とうと思いまして、そこからスタートしました」と、ストイックで努力家な中島らしいエピソードを披露。
今回の「東京コミコン2024」には海外セレブも多く来日しており、中島はその英語力を生かしてステージ裏で海外セレブたちと英語で談笑する場面もあったそう。「アクアマン(ジェイソン・モモア)とお会いしまして(笑)。楽しかったです。あと、アンセル(・エルゴート)さんともお会いしました。アンセルさんとジェイソンさんと僕で、後ほど確認してみたらアンセルさんと僕がギャルみたいなピースをしていて。すごく楽しいスリーショットが撮れたのでうれしかったです」と笑顔を見せた。
また、中島は俳優業のみならずアーティスト活動も行っているが、今回のドラマでは自身が作詞・作曲を手掛けた「THE CODE」がチアリングソングとして第4話に使用されている。楽曲が起用されたきっかけは、フランク・ドルジャー氏、Huluのプロデューサーら「コンコルディア/Concordia」チームによってローマのパスタ店で開かれたという中島の歓迎会だったそう。
当時のことを、中島は「ローマに行ってから1週間ほど衣装合わせ、読み合わせのスパンがあったのでみんなより遅くクランクインしたんです。すごくパスタが好きなもので、クランクインまでの1週間、毎日カルボナーラを食べていて。それが『コンコルディア』チームに広がっていたみたいで、めちゃくちゃカルボナーラがうまいお店に招いていただいて、“Mr.カルボナーラ”という名前が付いていて。そこでいろんな話をしていたんです」と振り返る。
続けて「僕も俳優だけではなくて、音楽もやっているのでどうにか『コンコルディア』のために尽力できないかと思い、フランク・ドルジャープロデューサーに『曲をやらせてもらえないか』って相談したんです。そしたら『健人、それはできない。ポップスをドラマの主題には置いていない。今回はごめん』と言われて」と一度は断られたそうだが、「撮影中にいろんなインスピレーションが湧いたので、帰国後に思わず作ってしまいまして。僕だったらこういう楽曲になる、というイメージで作ってみたら意外といい感じになったので、そのまんま送ったんですよ。そしたらHuluのプロデューサーさんから連絡がきて、短尺の動画が送られてきて『劇中に使われたぞ』と。すごくうれしくて、感激しちゃいましたね」とうれしそうに経緯を明かし、観客から大きな拍手を送られた。
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