現在公開中の舞台「アラタ〜ALATA〜」。様々なダンスを駆使して気持を伝える演出が話題のこの作品を、10代ダンサーのSANTAが“現役ダンサー目線”でレポート。今回の作品を手掛ける岡村俊一氏は、先日公開された、TRF結成25周年記念舞台「DANCE REPUBLIC ~The devotion~」も手掛け、この舞台にはSANTAも出演。そんな繋がりもあり、今回のSANTAのレポートが実現した。
僕が、TRF結成25周年記念舞台「DANCE REPUBLIC ~The devotion~」に出演させて頂いた時に、構成として携わって下さった岡村俊一さんが手がけている舞台という事で、観に行かせて頂きました。
岡村俊一さんは、広島県出身の演出家&プロデューサーで、これまでに「飛龍伝」「蒲田行進曲」「つかこうへいダブルス」など数々の話題作をプロデュース。同時に演出家としても少年隊ミュージカル「PLAYZONE」、 劇団EXILE本公演を数多く手がけています。エンターテインメント作品の演出を沢山世に残していらっしゃる方です!
そして今回の舞台「アラタ~ALATA~」は、2020年のトーキョーを舞台に繰り広げられるノンバーバル(非言語)の一大“サムライ・エンターテインメント”! 2020年の人口一千万の大都市・東京で働く“こころ”の前に、ある日突然、戦国のサムライ“アラタ”が落ちてくるというストーリー。未来の東京と戦国時代のサムライの融合。舞台ならではの異次元空間。それを目の前で感じる事ができ僕自身も感動しました! そして、こころがサムライと共に現れた「鼓」を見つけます。それには不思議な力が込められていて、ここからどんどんストーリーが展開していきます。
現代の進化に戸惑うアラタ、更に古の時代から迫ってくる敵に戦う2人。様々な環境で様々な心情が出てくるこの舞台。それをダンスで伝えているという所がポイントです。
この作品のホームページにも『こころやアラタの移り変わる心情や闘いの緊迫感を、エンターテインメントを伴っていかに観客の心に訴えるか──。その答えはダンスにありました。苦悩や傷心、焦りや戸惑い、決意や闘志…あふれる感情をコンテンポラリー、ジャズ、ヒップホップなど異分野のダンサーたちが最高のパフォーマンスで表現し、舞台上で俳優たちと融合します。』と書かれています。
ほぼセリフがなく、ダンスでストーリーが展開されていく──。この舞台を観て僕は改めて、ダンスが持つ力を感じさせられました。言葉を使わない代わりに、新たなコミュニケーションツールとしてダンスを使う事で、海外の人が見ても内容を理解できるところがすごく魅力的だと思います! ダンス以外の見せ方にも、通路を使ってパフォーマンスしたり、プロジェクションマッピングを上手く使っていたり、ワイヤーアクションがあったりなど、見所満載の内容でした。また、衣装や小道具も、戦国時代を感じさせる太鼓や、未来を感じさせるトランプの戦士など。ストーリーとともに衣装や小道具も様々な変化があって見ているだけで面白かったです。
感情や言葉を“ダンスで表現する”ことによって、ダンスの可能性や素晴らしさを改めて体感できました!「アラタ〜ALATA〜」はまだまだ公演中なので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
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