AKB48が結成19周年を迎えた12月8日、20周年のメモリアルイヤーに突入する記念すべき日に、グループの活動拠点である東京・AKB48劇場をリニューアルオープン。秋元康氏が書き下ろした劇場オリジナル新公演・AKB48 18th Stage「ここからだ」でこけら落としが行われ、公演後に秋元氏がコメントした。
AKB48という伝説があって、それからまた新しい伝説を作るんだという思いで「ここからだ」という公演タイトルを考えた。詞を書くときに「今のAKB48の現状、今のメンバーの中で何ができるのか」いうことがテーマだった。昔のまま踏襲してもしょうがないし、でも残さないといけないものもあるし、そのバランスが一番難しかった。
このAKB48劇場っていうのはお客さんと一緒に作っている。今日ここに来たかったのは、やっぱり「お客さんがどういう反応をするだろう」っていうのが知りたかったから。それが次につながると思う。
昔の公演で最後の曲が「桜の花びらたち」で、その紙吹雪が落ちたまま暗転になってアンコールが始まるんだけど、その時に当時の支配人がモップを持って掃除し始めるとお客さんから「モップ、モップ」ってモップコールが起きるようになった。そういうのはさ、見ないと分からないから。新劇場もまたファンの人が新しい何かを作ってくれると思う。
(東京ドームという)目標があるとそこに向かえる。2005年の11月後半くらいの劇場をまだ作っているとき、みんなを集めて「君たちはこれから東京ドームに行く、紅白に出る、レコード大賞も取る」と言ったけど、誰も信じなかった。でも、「そういうことがあるから頑張ろう」となる。
今のメンバーは「黄金期を過ぎて入った私たちですから…」と思っているかもしれないけど、世の中には想定外のことや「まさかあそこから蘇るとはね」ということがたくさんあるから、それを信じてほしいなと思う。
(本番を見て)見終わった感想と「とにかく黄金期を君たちが創る、先輩たちから受け継いだバトンを次の世代に渡す役割があるんだ」というのはメンバーに伝えたい。AKB48ってすごく良い形でバトンが渡されて19周年まで来たから、また次にバトンを渡していくことが大事。小さな劇場で粛々とやっていた公演で、1人でも多くファンが多くなっていけば、いつか5万人にたどり着くと思う。
僕の勝手な考えで言うと、阿久悠さんが仰ったことなんだけど、最近の音楽は街なりがしないと。やっぱりみんなヘッドホンを着けている。昔は有線放送とかパチンコ屋さんとか、そういうところで流れたじゃない、ヒット曲が。
だから、AKB48の第二期黄金時代っていうのは、カラオケ屋さんに行くと日々みんなが歌っているとか。売上がどうの順位がどうのこうのっていうよりも、本当にみんなが歌ってくれるかどうかにかかっているんじゃないかな。「これがAKB48だ」っていろんな人に見つかったら東京ドームへ行ける。
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