緻密なストーリーを楽しめるイギリス発のクライムサスペンスドラマ「埋もれる殺意」。取り壊された建物の地下室から白骨遺体が発見されたのをきっかけに、警部キャシー(ニコラ・ウォーカー)と相棒サニー(サンジーヴ・ブハスカル)を中心とした捜査チームが数十年前の未解決事件の真相に迫る。本記事では、動画配信サービス・Huluにてシーズン1~4まで配信中の本作のあらすじや見どころを紹介していく。
シーズン1が2015年に英国のITVネットワークで放送された本作は、地道な捜査を続け過去の犯罪へと向き合うストーリー展開が大きな反響を呼び、英国アカデミー賞も受賞。毎シーズン、白骨化したり欠損したりしている身元不明の遺体が発見され、キャシーら刑事たちはわずかな遺留品や遺体の特徴から被害者を特定し、犯人に迫っていく。
未解決事件の当時を知る人たちへの聞き込み捜査の過程で、さまざまな人物たちのドラマが繰り広げられる本作。無関係に思えた人物に事件とのつながりが見えてきたり、怪しげな人物が事件とは無関係だったりと、時を遡る捜査ならではの先が読めない緻密な展開は本作の見どころの1つだ。
また、「捜査官クリーガン」や「MI-5 英国機密諜報部」などで知られるニコラ・ウォーカー演じる警部キャシーは、被害者や家族の心情に寄り添う優しい一面を持つ。そのため本作ではショッキングな事件だけでなく、関係者の心に寄り添ったヒューマンドラマの要素も持ちあわせている。
そんなキャシーの相棒サニーを演じるのは、「ミラクル・ニール!」のサンジーヴ・ブハスカル。さらにシリーズを通して、映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでセオデン王を演じたバーナード・ヒル、ドラマ「ウェイキング・ザ・デッド 迷宮事件特捜班」のトレヴァー・イヴなどが名を連ねている。
1シーズンごとに一つの事件を描く本作。シーズン1の「39年目の真実」では、ロンドンにある取り壊された建物の地下室の床下から白骨化した遺体が発見され、警部のキャシーとその部下で巡査部長のサニーが捜査を開始する。被害者の日記から、遺体は39年前に殺された17歳の少年のものだったことが判明。そしてその日記に綴られた内容から、絞られていく容疑者。事件から時が経ち、それぞれ地位を築いて幸せな生活を送る容疑者たちだったが、捜査によって隠された真実が暴かれていく――。
シーズン2の「26年の沈黙」では、ロンドン北東部の川から遺体の入ったスーツケースが見つかり、キャシーらが捜査にあたることに。遺体は26年前に失踪した男性だと判明し、遺留品のポケベルの記録から弁護士のコリン、教師のサラが容疑者として浮上する。さらに聞き込みを続けると、被害者の男性デヴィッドは小学生の時に教師から虐待を受けていたことがわかる。つらい過去を忘れるために麻薬や売春にも手を出していたというデヴィッド。容疑者たちは警察で過去の秘密を打ち明けたことで、それぞれ家族との関係に亀裂が生じていく――。
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