“優しい、いい人”というだけじゃない、心の中にはモヤモヤも抱えているところが正直で、リアルだった。
ほこ美の背中を押した後、ほこ美が通うボクシングジムを訪れて、トレーナーのゆい(岡崎紗絵)に頼んでサンドバッグを叩かせてもらいながら、「心から応援してあげたいのに、情けないです!クズです…」と胸の内をさらけ出したのだ。
「典型的な当て馬すぎて絶対幸せになってほしい」。終盤、そんな視聴者からの願いがかないそうな予感がする場面が。
ほこ美が試合に勝利し、海里ともよりを戻して歩み出した一方で、大葉はボクシングジムに入会。縄跳びをしているところに声をかけてきたゆいに、「もっと知りたいんです、ボクシングのこと、ゆいさんのこと」と口にしたのだ。
ゆいは海里のことがずっと好きで告白したが、気持ちを伝えられただけでいいと、ほこ美とのことを応援していた。いわば“同志”のような感じでもあり、身近過ぎるという意見もあるかもしれないが、これまでに描かれたゆいと大葉が、次第に会話が弾むようになっていった様子は、お似合いかもしれないという雰囲気があった。
そこにきての大葉の“告白”に近い言葉。ゆいが1トーン高い声で「えっ」と驚いたのは、かわいかった。そんな恋が始まりそうな2人のスピンオフを望む声も上がった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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