家電メーカーの営業部で働く萩原一顕(武藤潤)は、同棲中の彼女・水谷かおりとのセックスレスに悩んでいた。ある日、会社で同期会の幹事を任され、店の候補を自分宛にメールしたつもりが、誤って“誰か”に送ってしまう。
届いた相手は、一顕と同じ会社の総務部で働く同期の半井整(伊藤あさひ)だった。まさか連絡を取り合っている相手が同僚だと知る由もなく、「顔も名前も知らない赤の他人」だと思い込む二人は、いつしか本音を話せる不思議な関係になっていく。
一顕と同様に、整も同居相手との関係に悩んでおり、「愛する人とつながりたい…」と、幼なじみ・藤澤和章にやり場のない感情を抱いていた。
「好きだから抱き合いたい、抱いてほしい…」一通のメールから共有した秘密は、やがて心の容量を超えてあふれ出し、報われない愛と性に翻弄される大人の恋が動き出す。
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