コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、meecoさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「おかしな魔法洋裁店」だ。12月17日時点で1.2万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今作は、11月13日に単行本が発売された作品。今回は作者のmeecoさんに制作の背景を伺った。
ある魔法の国、メルトルリアにある一軒の洋裁店 “ドルチェローブス”。
リボンやレースの蝶々などが舞う明るい店内の中には、さまざまなお菓子が並ぶショーケースも用意されている。
その店で出迎えてくれるのはオーナーで元々は魔女だった猫のマダム・ドラジェ。それと裁縫師のノエルだ。そんな “ドルチェローブス”では、お菓子を題材としたドレスが作られ、ドレスとお菓子両方を味わえる。
そんな“ドルチェローブス”で今日はどんなお客様が、どんなドレスをオーダーしているのだろうか。
個性豊かなお客様のストーリーと、うっとりするようなドレスの仕上がりをぜひ楽しんでみてほしい。
実際に漫画を読んだ人達からは「こういう世界観大好きです」「久々に紙で欲しい漫画に出会った」「素敵な本が流れてきて一目ぼれした」「かわいい素敵」「めちゃくちゃ何もかも好み」と、いった声があがっている。
今回は、作者のmeecoさんに『おかしな魔法洋裁店』の制作について話を伺った。
――「おかしな魔法洋裁店」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
もともとはデザインフェスタで販売するZINEを制作するために考案した作品です。
ケーキやお菓子、洋服が好きだったので、それらを組み合わせた『お菓子なドレス』をテーマに、イラストと短い文章で構成したZINEを作っていました。
ZINEを制作していた頃に担当さんから「新しい本を作りませんか」とお声がけいただき、この世界観をさらに膨らませて作るのが楽しそうかもと思いご提案しました。
その結果、商業作品として展開いただけることとなりました。
――「おかしな魔法洋裁店」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?
お菓子をおいしそうに、ドレスや洋服をきらきら可愛く見えるように心がけたので、ご覧いただいた方に「食べてみたい」「着てみたい」と思っていただけたら嬉しいです。
――今作で特にお気に入りのシーンやセリフがありましたらお教えください。
特定のシーンではないのですが、背景の貴婦人たちも気に入っています。
おとぎの国に紛れ込んだような雰囲気にしたく、人間だけではなく、いろいろな動物を貴婦人として登場させています。
――今回多くの読者から反響がありましたが率直なお気持ちをお聞かせください。また読者からのコメントや感想で印象に残っているものなどありますでしょうか?
こんなに反響をいただけるとは思わず、とても驚きました。クラシカルなドレスやおとぎ話の優しい雰囲気など、自分の好きなものを詰め込んだ作品だったので、「世界観が好き」というコメントが特に嬉しかったです。また、「バンド・デシネっぽい」というコメントも見かけたような気がして、それも印象に残っています。
――meecoさんの今後の展望や目標をお教えください。
まずは、今後も今作のような、ゆったりと時間が流れる作品を丁寧に描き続けたいです。
また、夢のような話ですが、『おかしな魔法洋裁店』をテーマにした小さなコラボカフェや個展などを いつかできたらいいなと妄想しています。
――最後に作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
SNSで読んでくださった方や『おかしな魔法洋裁店』をお手に取ってくださった皆様、本当にありがとうございます!
皆様のご感想が励みになります。
これからも楽しんでいただけるお話を描き続けていけるよう頑張ります。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)