その頃、チ・ウンタクはトッケビの身体に突き刺さった剣を抜くと、トッケビが死に至ることを死神から聞いていた。その真実を知ったチ・ウンタクは、涙ながらに荷物をまとめて「結局ここも私の家じゃなかった。今世に――私の家はないのね」とつぶやく。キム・シンの家を飛び出すと、はじめて剣を抜こうとしていたときのキム・シンの言葉が、別れのあいさつだったことに気付くチ・ウンタク。突然降りだした雨に濡れながら、夜道に消えていった。
いなくなったチ・ウンタクを必死に探すキム・シン。思い出の場所や幽霊を問い質しても見つけられず、死神にチ・ウンタクのバイト先を問う。すると死神はチ・ウンタクへトッケビの剣を抜く意味を話したと告げ、さらに「俺もお前に死んでほしくない」と意外な言葉が。憎まれ口ばかりだった2人の間にも、友情が芽生えていたようだ。
やがて、あるスキー場でチ・ウンタクを見つけたキム・シン。チ・ウンタクは近くへとやってくるキム・シンに「なんて人なの」とこぼしていたが、手を取られて剣を抜くように胸元に触れさせられると涙を流しながら「離して」と拒む。そんなチ・ウンタクを見たキム・シンは、死を恐れていること、そしてチ・ウンタクに必要とされたいこと、チ・ウンタクを愛する口実が欲しい、それにかこつけて生き続けたいと真意を伝えるのだった。
それでも帰らないと告げたチ・ウンタク。キム・シンは彼女の意思を尊重して1人自宅に戻るのが、そこで死神から不可思議な話を聞かされる。チ・ウンタクの行方を探すために出した死神の名簿漏れ申請が通り、チ・ウンタクの名簿が死神に届いたというのだ。明らかに不自然なスピードで、死神は誰かがチ・ウンタクを死に追いやろうとしているようだと考える。
その頃、スキー場のバイトを続けていたチ・ウンタクがスキー用品をかけた棚の転倒に巻き込まれてしまう。「あの子は1時間後に凍死する」と明かす死神とともに、キム・シンはすぐに動き出す。
トッケビの力によって救われ、退院したチ・ウンタクはスキー場にいた。マッチを使って呼び出したキム・シンに。チ・ウンタクは告白することがあると言う。剣が見えなくなったから抜いてあげられないと笑うチ・ウンタクの頭を、愛おしそうになでるキム・シン。2人はキム・シンの家に帰るのだった。
ついにキム・シンの望みとその結末がチ・ウンタクの耳に入る。ツンデレな死神の静かな友情が起こしたいざこざだが、そのおかがでキム・シンとチ・ウンタクの距離は大きく縮まった。
一方で、不穏な伏線があちこちに散らばっているのも怖い。いったいなぜトッケビか花嫁のどちらかが死ぬという定めなのか。トッケビの剣を抜かないでいると、どんな災いが起きるのか…。
死神やキム・シンの妹についての謎も深まっている。丁寧に描かれるラブストーリーと謎のバランスが憎い「トッケビ~ 君がくれた愛しい日々~」は、Huluにて全16話が配信中だ。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)