宮世琉弥の主演ドラマ火ドラ★イレブン「スノードロップの初恋」(毎週火曜夜11:00-11:30、カンテレ・フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)。本作は“幸せの味”を求めて初めて人間界に降り立った死神・片岡朔弥(宮世)が、幼くして父親を亡くし、唯一の肉親である弟を育てるために自分の人生を捧げてきた望月奈雪(小野花梨)に出会い、次第にひかれ合っていくラブストーリー。このたび、WEBザテレビジョンでは、本作のプロデューサー・萩原崇氏にインタビューを実施。本作を企画し制作していく流れや、宮世や小野の撮影の様子、最終話の見どころなどについて話を聞いた。
――まもなく最終話を迎えようとしていますが、これまでの反響をどのように感じていますか?
主人公が死神なので、どのくらいファンタジー感を受け入れてもらえるかドキドキしながらやってきていますが、死神の雰囲気を醸し出す宮世さんのおかげで、視聴者の皆さんから朔弥が発する言葉が胸に刺さるという感想だったり、変わっていく表情を応援する声をいただけてほっとしています。
何よりもラブストーリーとしてのドラマを作りたいというところから始まっているので、二人の恋模様が心にリンクするというだけじゃなく、切ない部分も含めて感情を動かされるという声をいただけるのはすごくうれしいねってみんなで話してます。
――本作はオリジナル作品ですが、制作に至った経緯は?
以前ドラマ「彼女はキレイだった」(2021年、カンテレ・フジテレビ系)という作品を担当したチームでやっているんですが、みんなラブストーリーがすごく好きで“また新しい形のラブストーリーをやってみたいね”とずっと話していました。夜11時台ということもあるので、少し攻めたキャラクターだったり、ストーリーに挑戦しようということで死神と人間の恋模様の企画が生まれました。人生の残り時間や生きる・死ぬみたいなところをあまり悲しすぎず、説教臭くなりすぎず、どうしたらすてきな話にできるか話し合って。料理など恋愛だけじゃない要素をいろいろとプラスして作っていったんです。
――本作オリジナルの“死神観”はどのように作りあげられたのでしょうか?
オリジナルでやらせてもらえるというのはすごくうれしくありがたい反面、スタッフそれぞれが理想の形を持っていたので、まず“死神とは何か”という死生観を持ち寄りました。キャラクター設定の議論を重ねる中で、大人にも受け入れられる死神を作り上げたかったので、朔弥は“自分自身を単なる死そのものだと考えている”という何物にも囚われない感じをまず作っていきました。
――本作は宮世さんにとっての初主演作ということも話題を呼びましたが、キャスティングの理由は?
人じゃないオーラを感じたので…(笑)。そこがすごく合うんじゃないかと。でも本当に年齢の割にすごく大人っぽいというか、年齢不詳の落ち着いた雰囲気を感じる方だと思っていて。さまざまな作品でのお芝居がすごく芯のある素晴らしい方だなと思っていました。死神に求められる年齢不詳感の説得力を出せる方を探す中で、宮世さんの甘すぎない雰囲気がすごく合うと思ってご相談したら快諾してくださってうれしかったですね。
――宮世さん演じる死神・朔弥という役はどのように作り上げたのですか?
“いかに感情を出すか”というのが芝居の勝負と思っていた宮世さんは、感情を出さない・持たないところからスタートするキャラクターを演じるにあたり“すごく自分が下手に見えるんじゃないか”と心配していたみたいです。感情を抑えながらも、しっかりと死神特有のオーラや神秘性をせりふなどに頼らず雰囲気で出してほしいというリクエストにはすごくプレッシャーを感じたとよくおっしゃっていました。
――宮世さん自身もキャラクター作りに積極的に意見を出されたのですか?
宮世さんが中心となって主体的に考えていってくれました。初めてお会いした時から制作陣が考える死神像をすごく丁寧に確認して。“自分はもっとこう思うんですけどどうですかね”と聞いてきてくださったりしたので、すごくやりやすかったです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)