<スノードロップの初恋>死神の世界観はどう決めた?制作秘話や宮世琉弥らキャストへの称賛をドラマPが語る

「スノードロップの初恋」奈雪の弟・陸役の岩瀬洋志(C)カンテレ

「仲が良すぎて困るほど」キャストの現場での様子


――オープニングを楽しみにしている視聴者も多いですが、エピソード毎に異なるオープニングにされた理由は?

毎週オープニングも楽しみにしてもらえるようにしたいという監督の強いこだわりです。宮世さんが歌ってくださるオープニングテーマの曲調がクリスマスに向かって明るく元気にしてくれるものだったので、物語としては生死が関わってくるんですけど楽しさをどういう風に出せるか話をしました。

第7話以降は第10話、第11話で大事な要素として描かれるクリスマスパーティーをドラマの中盤辺りから早めに印象付ける意味でテーマにしています。宮世さんと小野さんも幸せな様子を表現したいという要望に自然と応えてくれて、本当にナチュラルなカップル感を出してくれました。

――現場でのキャストの皆さんの様子は?

本当に仲が良すぎて困るほどでした(笑)。初日から気兼ねすることなくすぐ打ち解けてくれたんです。固定のロケ地が多かった中で、それぞれが好きな場所を見つけて、合間はそこに座りながらずっと喋っていましたね。岩瀬(洋志)くんはだいぶ天然寄りの人だったり、曽田(陵介)くんは割と何にでも笑っちゃうような人だったり。楽しくやってましたね。

――主要キャストの演技の魅力はどんなところですか?

特に女性の視聴者に自分の推しを見つけていただけるようなラブストーリーになるといいなと思っていた中で(宮世、曽田、岩瀬)3人がそれぞれのキャラクターの違いをしっかり出してくれました。

小野さん演じる奈雪は自分が死ぬ運命を知ってしまったことで、憔悴したり見ている方もつらくなってしまうようなヒロイン像になる可能性もあったと思いますが、決して悲しさだけではなく、一生懸命生きようとする健気さのようなところが本当に自然で、過度に泣かせるわけでもなく、明るすぎもせず、良いバランスを出してくれました。

「スノードロップの初恋」奈雪の幼なじみ・和真役の曽田陵介(C)カンテレ


最終話は「このドラマらしいびっくりするような結末」


――撮影で特に印象に残っているシーンは?

朔弥が初めて涙を流す第9話のシーンは、当日撮影するタイミングから宮世さんも珍しくシリアスになっていたのが印象に残っていますね。台本としても、わかりやすく涙を流すシーンにつながるというよりかは、後説でバラすみたいなところもあったので。いろいろな切ない感情をのせて撮影に臨む宮世さんのプロ意識を感じました。

――最終話に向けて注目してほしいポイントは?

ここまで見てきてくださった方に「ありがとうございます」という思いがいっぱいです。第11話では二人がとても幸せな時間を過ごしてきた場面が描かれます。二人の最後の結末がどのようになるのか、このドラマらしいびっくりするような結末になってるんじゃないかと思いますので、クリスマスの奇跡をぜひ願ってほしいです。

◆取材・文=KanaKo

「スノードロップの初恋」より(C)カンテレ