ドラマ「ブザー・ビート」の“悪女”再来!? 天才演劇集団の新作舞台で相武紗季がさらなる悪女を好演!

2010/01/28 20:18 配信

芸能一般

観客参加型で毎回ストーリーが変わるという、かつてない舞台が展開される

天才演劇集団“Piper”の新作舞台「THE LEFT STUFF」の制作発表記者会見が都内で行われ、Piperの川下大洋、後藤ひろひと、山内圭哉、竹下宏太郎、腹筋善之介、そして、第8回公演ゲストの相武紗季、岡田義徳、川田広樹(ガレッジセール)が出席した。

本作は、海底に埋没する次世代エネルギー「メタンハイグレード」を調査する組織の研究施設が舞台。その施設内で、資源エネルギー工学者・山口(岡田)、海洋地質学者・三島ゆう(相武)、日本海漁師・濱浦栄吉(竹下)、ロボット工学者・イーサン小西(川田)、海上自衛官・元木海曹長(腹筋)、NPO団体所属民間エコロジスト・三島ゆう(山内)、海洋生物学者・時岡(川下)ら7人の海底調査員候補が7日間の共同生活をすることに。それはその中から最も優れた海底調査員を選考するためで、そして、「監視室(=客席)」から彼らに過酷な課題や指令が出されていくという観客参加型コメディー。

舞台初挑戦となる相武は、昨年秋の月9ドラマ「ブザー・ビート」に引き続き“悪女”を演じることについて、「(最近)悪女づいているワケではないんですけど、周りが悪女的な役を求めているのかなと(笑)。7人のキャストの中で紅一点ですが、いなければよかったと思えるほどの“悪女”らしいので、悪女っぷりをうまく演じられれば」と意気込みを披露。

そんな相武に対して、脚本・演出を手掛ける後藤は、「俳優が上手に演じられる役はその人と正反対な役。あのドラマ(=ブザー・ビート)を見る限り、あれだけ嫌な女をやっているということは、それだけいい人だということ。だから、悪女になるための努力はしないでください。よりいい人として存在してくれたら、どんどん悪女が上手になると思います」と、相武の“悪女”としての資質に太鼓判を押した。

相武同様、川田も本格的な舞台初挑戦。だが、お笑いでの舞台経験が豊富な川田は、「沖縄でガレッジセールの凱旋ライブをやった時に、ネタ中に(自分の)おふくろが『広樹、食べなさい』とカステラ持って舞台に上がってきた。それもある意味、観客参加型だったのかな(笑)」と、前代未聞な舞台にも物怖じしてない様子。

最後に後藤は、実験的な試みでもある本公演について、「昨日観たものが今日には違う。今日観たものが明日には違うという、その日、その回、その時で何が起こるかわからない舞台をわれわれ一同が楽しみたいなと。それがイコール、お客さまも十分に楽しめるものになっていると思います。演劇というものを堅苦しくとらえず、テーマパークと思って、何度でも足をお運び願えれば」と、その魅力を存分にアピールした。