デビュー50周年のレジェンドバンドTHE ALFEE、昭和・平成・令和…時代に応じて音楽性を発展させてきた“奇跡の3人組”

2024/12/23 18:00 配信

音楽 コラム

「THE ALFEE CONCERT 2004」より(C)NHK

2024年でデビュー50周年を迎えたTHE ALFEEのアニバーサリーイヤーを締めくくる特集が、12月31日(火)昼5時より9時間にわたって衛星劇場で放送される。「デビュー50周年記念 大晦日年越しはTHE ALFEE」と題した同特集では、1990年4月1日に大阪・花博の開幕イベントとして行われた「The Alfee Live In EXPO '90」、2004年のデビュー30周年記念ライブ「THE ALFEE CONCERT 2004」を含む5公演を年またぎで楽しむことができる。始動から半世紀を迎え、日本で最も数多くのライブを開催してきたロックバンドとして今なおパワフルに加速するレジェンドバンド・THE ALFEEの歴代ライブ映像に浸りながら最高のカウントダウン、ニューイヤーが過ごせてしまうという企画だ。そこで今回はそれぞれのライブの見どころを解説する。

“1+1+1=∞”のレジェンドバンド


12月31日(火)の夕方から年明けまで、CS初放送も含む秘蔵映像もたっぷり含みつつ、ライブバンドとしてのTHE ALFEEの魅力を、家に居ながらにして楽しめる今回の特集。視聴者の中には「このライブの時、この会場にいた!」というファンもいるかもしれないし、「この時チケットが取れなかったんだよなあ」的なファンも、収録時期にはまだ生まれていなかった後追いのファンも大いに溜飲を下げるに違いない。

「デビュー50周年記念 大晦日年越しはTHE ALFEE」最初のプログラムとなる「YOKOHAMA RED BRICKS I&II」(昼5:00-夜8:00)は、1996年の8月に神奈川・横浜赤レンガ倉庫で行われたサマーイベントの模様が味わえる。「無言劇」「踊り子のように」など1970年代より歌われていたナンバーから、当時の最新アルバム『LOVE』からの「LOVE NEVER DIES」(アルバム発表前にシングルとして発売)、「CAN'T STOP LOVE!」「星空のRENDEZVOUS」などを含む計37曲が野外コンサートならではの迫力を持って届けられる。冬真っただ中の大晦日の夜に、熱気たっぷりの夏のライブを見るのもまたオツなものだ。

「THE ALFEE BRIDGE ACROSS THE FUTURE REEL I&II」より(C) Project III

年越しはデビュー30周年ツアーの東京公演


続いてのプログラムは「BRIDGE ACROSS THE FUTURE REEL I&II」(夜8:00-10:15)。1990年8月に横浜みなとみらいの臨港パークで開催されたコンサートから、計22曲が登場。

それから彼らの母校・明治学院大学の特設ステージで行われた野外ライブ「THE ALFEE MEIGAKU LIVE 3 NOVEMBER 1987」(夜10:15-11:00)も放送。この年、彼らは4枚のシングル盤を発表し、「サファイアの瞳」と「My Truth」は見事オリコンシングルチャート1位に輝いた。この母校コンサートではアコースティックに原点回帰した選曲で唸らせる。グループに大きな影響を与えたであろうアメリカの3人組“クロスビー、スティルス&ナッシュ”の代表曲「青い瞳のジュディ」なども交えながらの、伝説的な一日の記録だ。

そして、いよいよ“年またぎ”のプログラムは「THE ALFEE CONCERT 2004」(夜11:00-深夜0:45)。3カ月にわたって全国で開催されたデビュー30周年ツアー「30th anniversary 2004 Travelin' band [Spring Tour]」の東京公演(NHKホール)をNHKが番組化したものだが、CSでは今回が初放送。同年のシングルヒット「希望の橋」をはじめ、全18曲が披露される。どのパフォーマンスに接しながら年越ししても、希望に燃えずにはいられない新年が訪れるはずだ。