年明け最初のプログラムであり、今回のTHE ALFEE特集のトリを飾るのは、こちらもBS/CSでは初放送となる「The Alfee Live In EXPO '90」(深夜0:45-2:00)。1990年の4月1日から大阪で始まった「国際花と緑の博覧会」(EXPO'90)のオープニングイベントとして行われたライブだ。THE ALFEEは博覧会のテーマ曲として「FLOWER REVOLUTION」を提供しており、このプログラムでは小学校のマーチングバンドと共にそれを披露した。
さらに、服部克久氏指揮による関西フィルハーモニー管弦楽団とのコラボレーション「SYMPHONY OF THE ALFEE」でも圧巻のパフォーマンスを行う。同年3月に発売されたばかりのアルバム『THE ALFEE CLASSICS with LONDON SYNPHONY ORCHESTRA』の世界が、この日早速ライブで届けられたというわけだ。THE ALFEEの楽器演奏と共に、ホルスト作「Jupiter」と「星空のディスタンス」のマッシュアップなどを含む、編曲家・服部氏のセンスの鋭さにも大いに注目したい。ほか、「サファイアの瞳」の“Tokyo City Lights”という歌詞を“Osaka City Lights”と変えて場内をさらに熱狂させるところ、「SWEAT & TEARS」での長大なエンディングなど、見ても聴いてもエキサイティングな展開が繰り広げられる。
キャラクターの立ちっぷり、抜群の一体感、美麗なハーモニーはそのままに、時代に応じて音楽性を発展させてきたTHE ALFEE。特別番組「デビュー50周年記念 大晦日年越しはTHE ALFEE」は、グループが築き上げてきた歴史の重みと、類まれなほど軽快なフットワーク、もちろんワンアンドオンリーの音楽性をこれでもかと伝える。この“奇跡の3人”が昭和・平成・令和と輝き続けていることに、誰もが喜びと感銘を抱くに違いない。
◆文=原田和典
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