SKY-HI「何様」は、ぼくのりりっくのぼうよみのパートを、この日はREIKOが声を響かせた。そして「Turn Up」でSKY-HIの圧倒的なラップスキルと、《サクセス》を一つずつ成し遂げているからこそ帯びる説得力で、日本が誇るラッパー&ボスとしての存在感を見せつけながら会場の温度をピークへと持っていったところで、CHANGMOを呼び込んで「Selfmade Orange」へとバトンパス。そしてSKY-HI × Novel Core × CHANGMO曲「Zoom」をライブ初披露。CHANGMOが自身のパートを取るたびに、彼のラップを生で浴びられる貴重な瞬間に歓声が湧いていた。
CHANGMOを送り出したあとは、SKY-HI、Novel Core、edhiii boiのフリースタイルタイム。Novel Core「SKILL TEST」のAile The Shotaとedhiii boiがジョインしたリミックスも圧巻で、音源化を望むほどの完成度だった。さらにBE:FIRSTのLEOとJUNONが歌うパートもSKY-HIとAile The Shotaが担う形で「Tiger Style」、REIKO「Butterfly」にedhiii boiのパートが加わったバージョンと、ここでしか聴けない音楽がこれでもかというほど続く。
REIKOと同じくフィリピン出身のアーティスト・No Romeをフィーチャリングに迎えた新曲「Tokyo Night Dreaming feat. No Rome」は、No RomeのパートをAile The Shotaの孤独に優しく寄り添う歌声で聴かせた。
暗転し、あのイントロが鳴り始めると大歓声が湧く。「Cho Wavy De Gomenne」だ。JP THE WAVY、SALUがステージに上がった瞬間、SKY-HIはそれぞれを強く抱きしめた。久しぶりのリユニオンに、オーディエンスも目頭が熱くなり大きな拍手を送る。「Girlfriend -Remix-」でJP THE WAVY、Novel Core、SKY-HI、REIKO、edhiii boi、Aile The Shota、SALUとマイクリレーする景色は、SKY-HIにとって、居場所がなくてもがいてきた人生で出会った大事な仲間たちに囲まれながら、心を開いて遊ぶことができている「今」の喜びが溢れていた。
しかも今年はSALUがフィーチャリングゲストとしてNovel Coreに声をかけたり、JP THE WAVYとAile The Shotaは師匠が同じだったりと、それぞれにとって「仲間」との輪が自然と広がっていることも、このステージに立っている人全員の人生を肯定しているようだった。SALUとJP THE WAVYは、「これでお別れなのもなんだから」というSKY-HIのフリから、BMSG POSSEのメンバーもステージに残ったまま「Good Vibes Only」を歌い届けた。
SKY-HIは、SALUがステージにいない時にも、SALUという「長い友達」がヒップホップシーンに戻ってきたことを祝し、「ASIAN CINEMA Remix」の歌詞の一部をピックアップしながら、彼と共演できたことの喜びと自身のラップに対するさらなる意欲を見せていた。また終演後には、BMSG自社ビルにJP THE WAVY、SALUを招いて撮影した「Girlfriend -Remix-」のミュージックビデオが公開された。
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