コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、月刊コミックキューンで連載中の作品『飯テロ系グラドルは我慢できない!?』をピックアップ。
作者のめきめきさんが10月26日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには2.8万件以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、めきめきさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。
大降田英子・熱海静・徳夫満月の3人は、グラビアアイドルユニット「スリーピース」として活動しているが、みんな食べることが大好きで美味しいものには目がなかった。
食べながらの撮影シーンや、街角グルメを紹介する食レポコーナーなど、食べ物が絡む仕事は仕方ないとしても、忙しさから食生活が乱れ、3人ともに太ってきてしまったことを気にしていた。
そんななか、事務所の社長から「自己管理ができないようならグラドルなんてやめちまえ!」とお叱りを受け、クリスマスまでに元の体型に戻さなければクビにすると言われてしまう。
さすがに危機感を覚えた3人は、「大変だけど食いしん坊のまま痩せ続けるしかない」と、忙しい合間をぬってさらなるダイエットを決意したが、さっそく試練が訪れる。撮影小物がマカロンから、話題のハンバーガー専門店のハンバーガーに変更になったのだった。
3人の前で調理された、ボリュームたっぷりの「自家製ベーコンとダブルパテのチーズバーガー」は、言わずもがなの美味しさだった。
はじめこそ、カロリー気にして少し食べ残そうかと相談していたが、ハンバーガーにかぶりついた瞬間から表情が一変する。それぞれの具材を楽しみながら幸せそうにバーガーをほおばる3人は、「このバーガー、楽しー!」と口をそろえる。
満月が「飽きない工夫が具体的かつ的確なんだろうね。食べる人のことすごくよく考えてある」と考察すると、「私たちも、こうありたい。グラドルユニットとして、見てくれる人が飽きずにずっと楽しめるような…」と英子。
ハンバーガーを通して、食いしん坊グラドルとしての使命を再確認した3人は、「困難にひとりで立ち向かうのは難しいけれど、わたしたちはひとりじゃない」ということも同時に実感したのだった。
作品を読んだ読者からは、「可愛すぎる…応援したい」「お腹すいてるときに読むんじゃなかった。可愛いと空腹のダブルアタックきつい」「フルカラーでないのが悔やまれる」などの声が上がっていた。
——『飯テロ系グラドルは我慢できない!?』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
様々な美味しい情報が日々わんさか入ってくるなか、周りはスリムな人でいっぱいなことに常々
疑問をもっていました。皆どうやって美味しいものの誘惑をかわし、その体型を維持しているのか…?
からあげフェスやアイスフェアなどなど、様々な誘惑にめきめきは負けまくっているので、スリムさを維持しながらも美味しいものが大好きな人たちを描きたいなと思ったのがきっかけです。
——本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
まず作中のごはんが「美味しそう」に見えないと駄目なので、そこに一番こだわって描いています。
作画やネーム作業にあたり、実際に食べたりするのはもちろんのこと、動画配信サイトで大量に食べ続けたりする動画をBGMとして流し続け、お腹すいた…美味しそう…食べたい…という気持ちを引き出しつつ作業するよう心がけています。
読んだあとに「よし、今日はこれ食べよ!」となってくれたら最高です。
——本作では食べ物がとても美味しそうに描かれていて、見ているだけで食欲をそそります。めきめきさんが本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
1話25pの「美味しいご飯が大好きじゃん?」のセリフです。
この趣向さえなければ楽に痩せられる人たちなのに…でも絶対に捨てられないから根源的な悩みが発生している、そんな業の深さが好きです!
——3人のグラドルそれぞれの個性的なキャラクターと可愛らしさが楽しめるのも、本作の魅力だと思います。めきめきさんが日頃、漫画を描くうえで、ストーリーやキャラクター構築はどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
自分自身がその時々で強く思ったことと付随する感情を書き留めるようにして、それらをいくつかピックアップし統合させてキャラを作ってます。例えば、静は『いま味噌ラーメンを美味しく食べているのに、気持ちはもうすでに次に食べたかったカレーに飛んでいってしまい、食べている最中に「カレー食べたい」と呟いた』ときに生まれたキャラクターです。地獄のようなエピソードですね。
——めきめきさんの今後の展望や目標をお教えください。
飯ドル的には、これからもスリーピースのみんなに思う存分美味しいものを食べさせてあげたいです。
めきめきの個人的な目標は、1週間に3回ラーメンを食べても太らない身体づくりをすることです。つらい!
——最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
今後も、スリーピースはお仕事も美味しいご飯も両方がっつり頑張っていくので、優しく見守ってあげてください。
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