12月20日(金)に公開されるディズニー最新作「ライオン・キング:ムファサ」のミュージカルプレミアが、12月16日に都内で開催され、超実写プレミアム吹替版声優を務めた尾上右近、松田元太(Travis Japan)、渡辺謙、MARIA-E、吉原光夫、和音美桜、亜生(ミキ)が登場。吉原と和音が「遥かなミレーレ」を、右近とMARIA-Eが「聞かせて」を、右近と松田が「ブラザー/君みたいな兄弟」をそれぞれ歌唱したほか、作品の見どころを語った。
同作は、1994年にアニメーション版として誕生し、2019年に超実写版に進化した「ライオン・キング」(ディズニープラスで見放題独占配信中)。ディズニー史上最も温かく切ない“兄弟の絆”の物語である同映画は、「ライオン・キング」の主人公・シンバの父・ムファサと、かつては“タカ”と呼ばれたヴィランの弟・スカーという、“宿敵”として知られる彼らの知られざる真実を描いた“はじまりの物語”。ある悲劇によって孤児となり、独りぼっちでさまよっていた幼き日のムファサに救いの手を差し伸べたのは、同じ年頃のライオン・タカだった。血のつながりを超えた“兄弟の絆”に隠された秘密を、心を揺さぶる楽曲に乗せて超実写版で描く。
今作の音楽を手掛けたのは、俳優、脚本家、そして作曲家であり、ディズニー音楽でも存在感を発揮するリン=マニュエル・ミランダ氏。彼の音楽の魅力を聞かれ、右近は「あらゆる楽曲が心地よくて壮大で、キャラクターたちの気持ちや状況を、音に織り交ぜて作られているという印象が強い」と語り、今作での音楽については「(ムファサとタカの)兄弟の絆の深さと楽しさ、愉快さ、ハツラツとしたエネルギーを感じる。だからこそ『ライオン・キング』の2人の関係を知ってる方にとっては切なく聞こえてくると思うし、いろんな聞き方ができる曲に出来上がっているのかなと思います」と分析した。
一方、松田は「ブラザー/君みたいな兄弟」を「僕自身大好きな曲」とした上で、「ムファサとタカの“兄弟の絆”が1番見える曲。かわいらしくて、明るくて、本当に超かわいいんです。劇中の歌でも、ムファサのパートは、下パートというか、タカを支えるように歌っていて。けんけん(右近)の声もどっしり、しっかりカッコいい歌声という感じで。タカはタカらしいというか、ずっと明るい。“好きなものは好き”という感じでかわいらしくて。その世界観が詰まった楽曲で、たくさんの方に聞いてほしいですし、皆さんに愛される曲になったらいいなと思っています」と呼び掛けた。
また、今作の見どころについて、前作でもティモンを演じたキャストながら「なかなか声がかからなくて不安でした」とこぼしたミキ・亜生は、「ティモンとプンバァが絶妙なところで出てきます!ティモンとプンバァがいる、いないで本当に変わるというか。自画自賛なんですけど、いい味を出していて、最高のスパイスになっているのでお楽しみください」と、自身のキャラクターをアピールするも、渡辺に「はいはい」と“塩対応”されていた。
その渡辺は「エンターテインメントとしての楽しさはもちろんですが、キロスも、ムファサも、タカも、サラビも、ラフィキも、みんなどこか群れから離れていった孤独を抱えていて、彼らが肩を寄せ合っていくところも見どころです」と熱弁し、「いま世界は分断されていて、“サークル・オブ・ライフ”が遠い存在になってしまっていますが、そんな中で、ムファサのスピーチを聞くと本当に心に響くと思います」と力を込めた。
そして松田は「タカにとってムファサは本当に大きい存在。ムファサの発言であったり行動であったり、表情の一つ一つでタカは動かされています。(登場するキャラクターは)それぞれ繊細な部分があると思うんですけど、タカはよりいろんな思いをいろんなタイミングで抱いていくライオンなんです。僕は世界中の誰よりもタカ=スカーを愛していますし、タカもそうですけど、ムファサをはじめ、いろんなキャラクターをじっくり見てほしいです」と“タカ愛”を強調しながら、しっかり作品全体の魅力をアピールした。
最後に右近は「ムファサは周囲から使命が与えられる運命にあり、その使命を全うし続けることで、王になっていく。その姿に注目してほしいです。この作品は兄弟の絆の大切さ、そして、周囲に影響を与え、寄り添い続けることの大切さをあらためて感じていただけると思います」と力強く話し、会場全員の掛け声とともに公開を記念した祝砲を打ち上げてイベントは終了した。
◆取材・文・撮影:月島勝利(STABLENT)
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