4月よりレギュラー番組となった「飯島直子の今夜一杯いっちゃう?」(毎週木曜夜10:00~、BSフジ)が、12月19日に放送された。同番組は飯島直子が地元の人に愛されるお店を飲み歩き、お店の常連客や飯島がいま会いたい、話してみたいゲストと”本気でサシ”飲みをしていくBSフジの人気番組だ。今回のゲストは松本明子。朗らかな2人による往年の人気番組「DAISUKI!」トークが大いに盛り上がった。
番組がはじまると、「今日はどちらに来ましたか?」と笑いかける飯島。やってきたのは、東京都・杉並区の高円寺だ。中央線沿いのサブカルタウンとして人気の街で、気象神社という日本に唯一の神社も。大ヒットしたアニメ映画のロケ地でもあるという氷川神社にお参りしつつ、今日も目的のお店まで歩いていく。
たどり着いたお店は「ちんとんしゃん」。36年目になる老舗居酒屋で、三味線漫談で活躍した柳家紫文さんが営んでいたお店だ。紫文さんが2021年に63歳で他界されたあとは、紫文さんの妻である田島徳子さんが女将として継いでいるのだとか。
まずはお決まりのビールを注文して、エア乾杯を1つ。カウンターの向かい側は畳になっており、三味線を弾いたり、寄席(よせ)にもなったりするライブスペースだという。いまでも月に2回ほどは寄席に変身して、女将お手製の料理や厳選された日本酒とともに漫談を楽しめるそうだ。
ちなみにカウンター向こうの畳スペースには、レコード盤がいくつも。これは女将の趣味だそうで、松田聖子、チューリップ、ペドロ&カプリシャスなどジャンルも年代も超えたバラエティ豊かなラインナップを取り揃えている。これには飯島も「いや~!すごーい!」とイスから立ち上がって大興奮。
しかし実はそれらのレコードも、一部はお客さんから「聴くための機材がない」「奥様に機材を処分されてしまった」という事情で預かったものなのだとか。「悲しい運命のLP(レコード)が何枚かあるんですよ」と朗らかに明かす女将。試しにレコードを流してもらいながら料理に舌鼓を打っていると、やがて常連客もやってくる。
柳家紫文さんがお店を営んでいた当時のことを知る方々からお話を聞いて打ち解けながら、「ちんとんしゃん」を愛する方々との温かい時間を過ごしていった。
和やかな時間を「ちんとんしゃん」での楽しんだあと、2軒目の前で待つ飯島のもとにやってきたのは歌手でタレントの松本明子。駆け出し時代から時間が経っても仲の良さは変わらず、飯島が"姉妹”と語る35年来の付き合いがある関係だ。
出会うなり名前を呼び合いながらハグをして再会を喜んだのち、2軒目の「ハカタスタンダード」へ向かう2人。博多の“おいしい”が詰まったお店で、オープンから半年とは思えぬほど常連客も多い。飲めば飲むほど安くなる「ドン安」システムという、飲兵衛にはうってつけのシステムも人気の秘訣だろう。
2階のテーブル席に案内されると、10分もの間"カメラ無視”のあいさつで旧交を温める2人。ようやく乾杯したと思ったら、すぐさま「こんいち(「飯島直子の今夜一杯いっちゃう?」のあだ名)のアレでさ、お酒のCM来たらいいよね」「いっつもおいしそうに飲むからさ」とさっそく"妹想い”な松本の言葉に笑い声が響く。
やがてトークのテーマは2人が共演したバラエティ番組「DAISUKI!」の話や、同番組で共演していた中山秀征との思い出話に。「やっぱり『DAISUKI!』やってるころはさ、健康のこととかも考えないし、朝までヒデちゃん(中山)と飲んでるし…」といったお酒での失敗談では、中山がロケバスを止めさせたという具体的なエピソードまで飛び出した。ロケで山に登る際、蛇行するような山道の運転に耐えきれなかった二日酔いの中山。「ウップウップしちゃって…!」「グロッキー!」と当時のことを思い出し、飯島と松本は手を叩いて懐かしんでいた。
振り返ると、10年間毎週会っていたという2人。そして35年が過ぎてもこれだけ近しい仲でいられたことを、「奇跡」と感慨深そうに語り合う。すると飯島は、「絶対私より長生きしてくださいね」と真剣な表情に。松本の両親が早くに他界したことを受け、当時のショックを振り返った。なんでも、松本の両親はいつのまにかロケ現場にフラっと現れて見学していることも多かったというのだ。
やがて運ばれてくる「明太もつ鍋」といった絶品料理にも舌鼓を打ちつつ、会えない間に溜まっていたたくさんの話したいことを伝え合う。「ホントに、直ちゃんが健康で幸せで仕事して、明るいのが一番!ホントに安心する」とバッチリ姉目線な松本の言葉に、ケタケタ笑う飯島の楽しそうな姿が印象的だった。
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