<らんま1/2>キス寸前の乱馬とあかね… 乱馬が見せた誠実な行動に「尊い」と称賛

2024/12/19 17:30 配信

アニメ レビュー

アニメ「らんま1/2」第8話が放送(C)高橋留美子・小学館/「らんま1/2」製作委員会

高橋留美子原作の完全新作テレビアニメ「らんま1/2」(毎週土曜深夜0:55-ほか、日本テレビ系/放送直後よりNetflixにて独占配信)の第8話が11月23日に放送された。コルホーズ学園高校格闘ペア・スケート黄金ペアとひょんなことから対決することになった乱馬とあかね。その過程で距離が縮まり、キス寸前までいくが…。そこで乱馬が見せた誠実な行動に視聴者から称賛の声が上がった。(以降、ネタバレを含みます)

「らんま1/2」

アニメ「らんま1/2」メインビジュアル(C)高橋留美子・小学館/「らんま1/2」製作委員会


原作は、1987年から1996年まで「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されていた高橋留美子による同名漫画。水をかぶると女の子になってしまう呪いをかけられた早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディだ。

最初のTVアニメが1989年から1992年にかけて放送。劇場版アニメやOVAも制作されたほか、2011年に日本テレビで賀来賢人新垣結衣夏菜で実写ドラマ化された。そんな「らんま1/2」が約32年ぶりに完全新作アニメ化。「呪術廻戦」や「チェンソーマン」などの人気アニメを手がけたMAPPAが制作を務める。

声優・宮野真守と悠木碧の実力で令和に蘇った、クセつよキャラ

アニメ「らんま1/2」第8話より(C)高橋留美子・小学館/「らんま1/2」製作委員会


第8話では、あかね(CV:日高のり子)と一緒に出かけていた、良牙(CV:山寺宏一)のもう一つの姿である黒い子ブタのPちゃんが何者かに連れ去られてしまう。連れ去ったのは、コルホーズ学園高校格闘ペア・スケート黄金ペアのひとり、白鳥あずさ(CV:悠木碧)だった。

可愛いものに目がない彼女はたまたま見つけたPちゃんに一目惚れし、勝手に連れ去ったのだ。シャルロットという名前までつけ、Pちゃんを自分のものにしようとするあずさと、あかねは対立。一方、乱馬(CV:山口勝平)はあずさのペア・三千院帝(CV:宮野真守)が、会っていきなりあかねにキスしようとしたのを阻止する。このことをきっかけに、あかねと乱馬は二人と格闘ペア・スケートで勝負することに。

一難去ってまた一難。これまでも乱馬があかねに想いを寄せる帯刀 (CV:杉田智和)や自身に恨みを持つ良牙から勝負を挑まれたり、小太刀(CV:佐倉綾音)に一目惚れされ、怪我をしたあかねの代わりに格闘新体操で対決する羽目になったりするなど、二人はいろんな騒動に巻き込まれてきた。しかも、相手にするのはキャラが濃い人たちばかり。

今回のあずさと三千院も相当癖の強い二人だが、特に印象的なのはその二面性だ。あずさはラブリーな見た目に反して、暴力的で思い通りにいかないと椅子を振り回し、灰皿で三千院を殴る。そんなあずさの行動に我慢ならず、三千院のナルシストキャラが崩壊。「このバカ女!」とキレまくる。そんなひと癖もふた癖もある二人を演じるのは、悠木碧宮野真守。どちらも声優界屈指の実力派で、演じる役によって声の印象が大きく変化するのはもちろんのこと、表現力も豊かで同じ作品の中でも緩急ある芝居でメリハリをもたらす。

その実力で令和に蘇ったあずさと三千院に、視聴者からは「三千院の宮野真守がハマり役すぎて笑う」「宮野真守は実写でも三千院帝いける」「悠木碧さんのあずさちゃんは優雅さとワガママさがよく出ていてビックリした」「強過ぎる布陣」という声が上がった。

アニメ「らんま1/2」第8話より(C)高橋留美子・小学館/「らんま1/2」製作委員会