本島純政と上村謙信(ONE N' ONLY)がW主演を務め、繊細な人間ドラマとBL描写が注目を集めているドラマ「未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~」(毎週月曜深夜1:35-2:05、読売テレビ)。前編では、ドラマの始まりから主演の2人の印象や撮影現場での様子を聞いてきたが、後編では、話題となったシーンの裏側、今後の展開、作品への想いをたっぷり話していただきました。
――放送後に話題になったシーンの裏話も聞かせてください。まずは第1話、夜中の公園で蛭川の頬に手を当てながら水無瀬がペットボトルの水を飲ませるシーンはいかがですか?
あの水を飲ませる場面は、もはやキスシーンみたいなことだと思っていて。水無瀬が先に飲んでいた水だから間接キスなんです。あそこから蛭川が水無瀬の何かを壊していくというか、境界線を飛び越えていく…という展開になっていくので、すみません、シーンの裏話から一旦逸れるのですが“今作のモチーフは水だな”って僕は思ったんです。
――学校の水飲み場や水しぶき、海など、確かに“水”がさまざまな場面に印象的に登場します。
1話冒頭のシーンも「海がいいんじゃないですか? そういう場所から始まりたいです」というお話を僕からさせてもらった覚えがあります。そこから、海や川、水場とか、いろんなロケ地を水を意識しながら探していって。あのいつもの公園も「どうしても水と遊具があるところがいいんです」と僕が最初に希望を出したんです。でもなかなか見つからなくて、見つかった瞬間は、ここだ!と思いましたね。実は公園の遊具も、既に気付いている方もいらっしゃるかもしれないですが、引きで見ると船の形をしているんです。船は後々の台本ともリンクしていて、たまたま見つかったとはいえ運が良かったなと思います。
――ものすごい“引き寄せ”ですね。
そうなんです。…で、話を戻すと、1話の水を飲ませるシーンは蛭川が既に水無瀬のことを好きなんです。というのが後で分かるんですけど、1話を見た方が“おや、これはどういうこと?”と気になるようなフックを残しておかなきゃいけないので、ただ水をあげるだけなのですが、どう印象的に撮ったらいいかなっていうのは考えました。
――2人の距離が初めて少し縮まるシーンで、その映像美にも引き込まれました。
水無瀬って普段から男性に対しても女性に対してもあまり触れたりすることをしないというか、できないと思うんです。そういう未成年ならではの人との距離感みたいなものを意識しながら、まだキスではないんだけど、“ほぼキス”みたいに見えたらいいなっていう思いで撮っていきました。
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