――カメラの外など、役から離れた彼らと接する中で印象的だったことはありますか?
本島くんは、先ほど言ったような真面目で真っすぐな部分もありつつ意外に抜けているところがあって。“天然の極み”みたいな感じで、現場で結構それを爆発させていました(笑)。子供みたいに無邪気な瞬間を見ると、やっぱりまだ19歳だなって思いましたし、自分なりにしっかりしようとしている姿を見るとかわいいなって感じます。
――上村さんもそんな本島さんがかわいくて仕方がないという感じですよね。
インスタライブとか見ていてもそうですよね。上村くんは、クランクインの前日に電話をくれたんです。「こういうところに悩んでいて、今、電話してもいいですか?」って。それはちょっと意外でした。実際の2人は役の印象と逆なんです。意外にドーンとしているのが本島くん、ちょっと気にするのが上村くん。たまにLINEをするときがあるんですけど、そこでも彼らのテンション感が全然違っていて面白いです。でも2人ともピュアでかわいくて、擦れていない感じがいいですよね。何事にも真っすぐ向かってくれる2人だったっていうのは今回すごく良かったなと思いますし、作品への熱量が常にMAXの状態で最初から最後までいてくれたのもありがたかったです。
――スケジュール的にタイトな現場だったとお伺いしましたが、2人は常に全力でしたか?
多分、こんな現場は初めてだったんじゃないかなっていうぐらい厳しかったと思うんです。しかも2人とも合間に別の仕事もあって、休むに休めない中だったんですけど、疲れも全然感じさせず、心が折れることもなく。そういう主演の頑張る姿があると、スタッフもやっぱり盛り上がるんですよね。前に出て「やるぞ!」というタイプではなく自然体なんですけど、2人がちゃんと肩を組んでやっている感じが素敵でした。
――SNSのメイキング動画を見ると、ちょっとした待ち時間にもじゃれ合っている2人が微笑ましいです。
終始そんな感じでした。何気ない時間も隣にいるって、本当に仲がいいですよね。ただ、撮影順の都合で話が行き来するので、カメラの外ではわちゃわちゃしていても撮影が始まったら水無瀬と蛭川の距離感はちゃんと意識してもらっていました。「その親密なテンション感のまま、2人の距離が離れるシーンに行くのはダメだよ」とか。
――2人とも監督の指示がすぐに入る勘のいいタイプなのでしょうか?
そうですね。一度言えばすぐ理解してやってくれていました。ちなみに、本能タイプが上村くんでロジックタイプが本島くん。逆に思うんですけどね。上村くんはアーティストだからやっぱり感覚が冴えるところがあって、本島くんは割と頭でお芝居をするんです。
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