後半戦へと突入し、炎が立ち上がる中でのパフォーマンスとなった「Bad Liar」では怪しげで魅惑的な表情で惹きつける。また、吉田は自身が作詞作曲した失恋ソング「カーテン」をアコースティックギターを弾きながら心を込めてしっとりと歌唱。
さらに、「エビバディグッジョブ!」では観客が完璧なコールを送ってメンバーを驚かせ、ひざまずいてプロポーズするフリが印象的なメジャーデビュー曲「Ribbon」から情熱を感じる青春ラブソング「かすかに、君だった。」という人気曲を経て、佐野の「この歌から始まりました」という言葉に導かれデビューソング「コーヒーが飲めません」へ。
過去映像をバックに佐野がアクロバティックな側転を披露すると、結成から10年を経て、“コーヒーが飲めるようになった”M!LKのアンサーソング「I CAN DRINK」のダンスブレイクでは、「コーヒーが飲めません」のフレーズと振付をサンプリング。10年間での成長と進化を体現しながら5人でハイタッチを交わし、最後はおなじみのM!LKポーズで締めるというエモーショナルな構成となっていた。
そして、メンバー同士でワチャワチャする「テレパシー」を披露し、5人で作詞した「夢路」では円陣を組みながら、約束を果たすまで「僕らは続けていく」と宣言。
そして、メンバーによる手書きの歌詞がスクリーンに映し出された「ERA」…と熱いメッセージがまっすぐに伝わる楽曲を続け、ライブはクライマックスへ。手書きのメッセージを通して、改めて、メンバーからファンへの愛と感謝を届けると、本編の最後はこの5人で初めてレコーディングした思い出の曲であるアンセム「Winding Road」。
右手を高く掲げながら「僕らは続ける」と、再び未来の夢に向けた決意を表明し、笑顔で手を振りながらステージを後にした。
大勢のファンの「もう一杯!」という声に応えたアンコールでは、メンバーは2階席に現れ、「Milky Snow」を歌いながらカラフルに光る電飾トロッコで回遊し、手を振りながらサインボールを投げ込んだ。ここで、2025年3月5日(水)にメジャー2ndアルバム『M!X』をリリースし、同年4月から7月にかけて全国6都市12公演に及ぶコンサートツアーを開催することを発表すると、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
メンバーは本ツアーを振り返り、「心から楽しかったです」「とても幸せでした」と口を揃えて語る。さらに、佐野は「ステージに立って、みんなの前でパフォーマンスして、みんなに喜んでもらえる。これが幸せかって初めて実感しました。みんなが幸せになることが僕らの幸せなので、これからも幸せにします」と語りかけ、「夢のドームツアーに向けて、継続して頑張っていきたい」と約束。
最後の曲は、大阪城ホール公演のみの「まっしろサンライズ」。ここで終わりかと思いきや、おなじみのバラエティーコーナーに突入。粉飴探しで負けた山中が罰ゲームとして熱湯風呂に入らされるが、最後は5人で1つのお風呂に入っておふざけをする中で3時間を超えた初のアリーナツアーは幕を閉じた。