科学では説明できない人知を超えた不可解な事件を、心理学者と神父見習い、便利屋の助手という凸凹トリオが調査する異色のサイコホラー・サスペンス「イーヴィル: 超常現象捜査ファイル」。ベストセラー作家のスティーヴン・キングも絶賛した本作の見どころやあらすじを紹介していく。
アメリカの大ヒットドラマ「グッド・ワイフ」のショーランナーとして名を馳せたロバート・キング&ミシェル・キング夫妻が製作総指揮を務める本作。2019年に全米で放送されると、超常現象を取り扱った斬新さがたちまち話題を呼んだ。シーズン4は米批評サイト「Rotten Tomatoes」で100%(2024年11月21日時点)という最高評価を獲得している。
ストーリーは1話完結型で描かれ、心理学者のクリステンと神父見習いのデヴィッド、技術者で便利屋の助手を務めるベンの3人で捜査に当たる。肩書も個性も全く異なる3人組が、毎回ぶつかり合いながらも、己の専門分野を生かし、奇跡や悪魔憑きなど科学では説明できない不可解な事件を調査していく。既存のサスペンスドラマとは一線を画した斬新なテーマは、本作における見どころと言えるだろう。
また本作では、個性的なキャラを演じる実力派俳優陣にも注目したい。宗教に懐疑的なクリステンを演じるのは、「ウエストワールド」のカーチャ・ヘルダース。神父見習いのデヴィッドには、「マーベル/ルーク・ケイジ」で主演を務めるマイク・コルター。技術者であらゆる機器に精通するベンを、「ER緊急救命室」など数多くの作品に出演しているアーシフ・マンドヴィが演じる。
そのほか、彼らと敵対する悪魔崇拝者のリーランドを「LOST」「パーソン・オブ・インタレスト犯罪予知ユニット」などに出演したマイケル・エマーソンが怪演し、本作の不気味な空気感を際立たせている。
シーズン1では、悪魔に取り憑かれた連続殺人犯や、サイコパスのような行動を見せる少年など、さまざまな案件の査定依頼が3人の元へ舞い込む。第5話の悪魔祓いの査定では、“悪魔に憑依された”というデヴィッドと、“心身に大きな負担がかかり精神疾患が悪化している”と主張するクリステンの意見が対立。また第9話でデヴィッドは、キャロライン・ホプキンズ(カレン・ピットマン)という女性の悪魔祓いの助手を務めた際に、彼女に心的外傷を与えたメンバーの1人として訴えられてしまう――。
シーズン2では、クリステンたちは“リーランドが悪魔に取り憑かれている可能性”を査定することに。さらに、天使の声が聞こえるという男や、イスラム教の怪物ジンに取り憑かれていると話す少女、無抵抗の女性に向かって発砲した警察官、死後も朽ちることなく生前の姿を維持し続ける神父の遺体など、さまざまな案件の査定に奔走する――。
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