橋本環奈が主演を務める連続テレビ小説「おむすび」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。同作は、“どんな困難も明るくたくましく乗り越える”をモットーとする平成時代の“ギャル”な主人公・米田結(橋本)が、人々の健康を支える栄養士を目指し、現代が抱える問題を食の知識と持ち前のコミュニケーション力で解決しながら、目には見えないけれど大切な“幸せ”や“縁”を次々と結んでいく“平成青春グラフィティー”。
「おむすび」の物語も第13週の放送を終え、結の新たな人生が始まろうとしている。WEBザテレビジョンでは、結の恋人であり、夢への挫折に苦しんだ四ツ木翔也を演じる佐野勇斗にインタビューを実施。作品・役柄への思い、今後の見どころを語ってもらった。
――“朝ドラ”初出演。高校球児の役どころで髪を短くされた際の反響などありましたか?
生まれてからここまで髪の毛を短くしたことがなかったんです。地元の友達からも僕と言えば少し長い髪の毛、というイメージがあったので、僕自身も髪を短く切ることには勇気がいりました。ずっと夢だった“朝ドラ”出演だったので決意したんですが、周りからも「意外と似合ってるね」「モンチッチに似てるね」という二つの声を頂いて。
――ご自身で見た時のお気持ちはいかがでしたか?
今回、全部ではないんですが髪の毛を自分でそったんですよ。少し絶望しながらそったんですが(笑)、意外と悪くないな、という印象でした。
――他にも役作りで準備したことはありますか?
栃木弁を練習しましたね。ことば指導の猪瀬(光博)さんに付いていただいて、何度も方言練習の時間を設けていただきました。僕は愛知県出身なんですが、やはり方言というものがある地域で育っているので、見ている方の「ん?」という少しの違和感やクエスチョンを付けたくないという思いがありました。なので本当に毎日ずっと音声を聞いて練習をしましたね。
――演じる四ツ木翔也とご自身の似ている部分を教えてください。
いろいろな役をやらせていただく中で、自分と似ているところをよく探すんです。その方がリアルになりますし。でも、翔也は本当に似ているところが多くて、もうほぼほぼ自分なんじゃないかと思うくらい(笑)。考えていることや日記を書くことも同じですね。
――違うところはありますか?
違うところを探すのが難しいくらいなんですが、一つあるとすれば、僕だったらあんなに長い期間、結のことを“米田結”とは呼ばないです(笑)。もっと序盤に呼び方を決める時間を作りますね。
――似ている部分が多いという翔也を演じるに当たり、気を付けたことはありますか?
高校生から大人までを演じなければいけないので、年齢を演じ分けるということは意識しました。そこは初めての経験だったんですが、高校生の時は声色を少し高めにしたり、しゃべるスピードだったり、表情や落ち着きのなさなどを意識して表現したり。結との出会いのシーンも、どこかかっこつけちゃう節があって…僕の中では「となりのトトロ」のカンタをイメージしていました。そこから年齢の変化とともに少しずつ大人っぽく見せたいなと思っていたので、ヘアメークさんや衣装さん、皆さんの力もお借りして演じさせていただいています。
――これまでの撮影で印象に残っているシーンを教えてください。
翔也が甲子園に行けなくて、いつもの海で結と会った時に、「人生は思い通りに行かない。失敗しても最終的に夢にたどり着ければそれでいい」というせりふがあって。“何回失敗してもやり直せばいいんだよ”というのが、僕の中ですごく印象に残っているんです。僕も一つの夢、目標があるので、翔也としてせりふを口にしながら自分自身をも励まされましたし心に残っています。
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