プロフィギュアスケーターの宇野昌磨氏が「NumberTV」第11話に出演。日本男子フィギュア史に刻まれた栄光の裏側を語った。また、次回第12話にはF1ドライバーの角田裕毅選手が出演することが明らかになった。
同番組は、ドコモの映像配信サービス・Leminoと数々のアスリートのドラマを伝えてきたスポーツ総合雑誌「Sports Graphic Number」(文藝春秋)との共同プロジェクトによって誕生。Lemino独占配信のオリジナルドキュメンタリー番組で、2024年7月25日から独占無料配信されている。
トップアスリートたちの輝かしい「現在」と、それに至るまでの「挫折」をアスリート本人が語るリアルドキュメントで、さまざまなスポーツジャンルの一流アスリートが登場。それぞれの「挫折と復活」の物語を深く掘り下げていく。全24回の配信で、福士蒼汰が番組ナビゲーターに、クリープハイプの「インタビュー」がテーマソングとなっている。
12月26日(木)から配信した第11話では、日本男子初の世界選手権連覇を成し遂げ、2024年5月に競技生活に終止符を打ったプロフィギュアスケーターの宇野氏が出演。愛知県の大須スケートリンクで始まったスケート人生は、浅田真央氏の一言「フィギュアスケートやってみなよ」から動き出す。幼少期から非凡な才能を示し、小学3年生で全国大会に初出場するも4位に終わった悔しさが、競技者としての自覚を芽生えさせたターニングポイントだった。
競技者として歩み始めた道のりは、決して平坦ではなかった。2013年から約5年間、フィギュアスケートの重要な技であるトリプルアクセルが飛べず、大きな挫折を味わう。そんな宇野氏を変えたのは、フィギュアスケートの先輩・無良崇人氏の「4回転、試してみたら?」という言葉だった。4回転ジャンプは、当時のフィギュア界でもトップスケーターにしか挑めない技。宇野氏は1カ月半という驚異的な速さで成功させ、その半年後にはアクセルも克服し、数々の国際大会で結果を残すようになる。
2018年の平昌オリンピックでは、羽生結弦氏に次ぐ銀メダルを獲得。しかし順調に思われたキャリアに、新たな困難が待ち受けていた。コーチとの別れ、一人で戦う孤独、全力を尽くしたにもかかわらず結果を残せない試合。「もうここまでかな…」、そう思わざるを得ないどん底の時期に、宇野氏の前に現れたのがステファン・ランビエールコーチだった。技術以上に精神面を支える彼との出会いが、宇野氏を再び世界の頂へと導く。
「君がトップになるために必要なものは何だと思う?」、その問いに応えたい一心で挑んだ宇野氏は、2019年、世界選手権で悲願の優勝を果たす。「挫折は苦しくつらいものだけど、それだけ本気で取り組んできた証拠でもある。そして、その先にあるのは必ず成長」。宇野氏自身がそう語るように、成功へのプロセスとして乗り越えた数々の困難全てが詰まった競技人生に迫る。
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