刑事ドラマといえば毎クール必ずといっていいほどラインナップされる人気ジャンルだが、この冬はその刑事ドラマに変革が起きている。主人公やそのバディに授けられた“特殊能力”が事件解決に大きな役割を果たすユニークな作品が複数ラインナップされているのだ。謎解きや人間ドラマといった従来の刑事ドラマの面白さに“特殊能力”の魅力が加わって、刑事ドラマを見慣れていない視聴者も引き込まれるに違いないこの冬の注目ドラマを4作品紹介する。
まずは、NHK連続テレビ小説「あさが来た」(2015年)のヒロインも務めた国民的女優・波瑠主演のフジテレビ系火9ドラマ「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」(1月21日スタート、毎週火曜夜9:00 ※初回15分拡大放送)。同作は、“カメラアイ”と呼ばれる瞬間記憶能力を持つ女性刑事・柊氷月(ひいらぎ・ひづき/波瑠)の活躍を描く刑事ドラマ。脚本家・高橋悠也氏によるオリジナルストーリーを、Netflix「シティハンター」(2024年)の佐藤祐市氏が手掛ける。
氷月が持っているのは、一度見た光景を写真のように記憶することができる能力。ノンキャリアで警視庁捜査一課の主任にまで成り上がった氷月はストイックな性格で、血も涙もない捜査スタイルから“氷の女王”とも呼ばれるキャラクターだ。
氷月の持つ瞬間記憶能力は捜査に役立つ一方で、よい面ばかりとも限らない。一度見たものを決して忘れない能力は、ときに人の自信や勇気、生きる気力さえも奪ってしまうかもしれない。氷月自身、“決して記憶から消せない過去”を背負いながら、被害者に寄り添っていく。過去に苦い思いを抱える人を優しく受け止め、見る者を勇気づける物語となりそうだ。
演じる俳優自身のスキルをそのまま作品に投影した遊び心満載の作品が、ラッパー・般若のドラマ初主演作となるABEMAオリジナルドラマ「警視庁麻薬取締課 MOGURA」(1月9日スタート、毎週月曜夜11:00、ABEMA SPECIALチャンネル)だ。
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