ーーどこでも寝られるの羨ましいです(笑)。本作では、大人になりきれていない若者たちの繊細な感情が描かれていますが、皆さんが今でも大人になりきれず子どものままだなと思うことはありますか?
伊藤:本当に全部が子どものままです。僕、16〜17歳ぐらいで止まってる気がするので、全然大人になれてないです。自分が想像してた27歳はもっと大人でした。
ーー分かります。子ども時代に想像していた大人よりも、ずっと幼い自分が今いますよね(笑)。
伊藤:基本的に頭の中は学生時代とあまり変わってないです。 当時見てた30歳近い方たちって、すごく大人に見えてたんですけど、 自分が同じような年齢になった今、当時見てた大人たちのようになれてるのかと考えると、いやぁ〜…なれてないなと痛感します。
愛希:私も本当に子どもですね。この3人の中では一番年上なのですが、皆さん本当にしっかりされているなと日々思っています。大人にならなきゃいけないと思っていた時期もあったのですが、あるとき、こういうお仕事をさせていただく上では、子どもの心をなくしてはいけないのではないかということに気付いて。そこからはもうこのままでいいやって開き直って、あまり大人に変わろうとはしてないですね。もちろん、他人に迷惑をかけない等は気を付けますし、大人としてきちんと対応するところはしなければいけないですが、それ以外は、子どもの心をずっと持ち続けたいなと思っています。
ーーでは、愛希さんはどういう瞬間に子ども心を刺激されますか?
愛希:こういう仕事をする上で、トキメクというのが一番大事だと思うんです。小さい頃から常にセーラームーンになりたいみたいなことを思っていたので、それと同じように今もこういう役をやりたいみたいなワクワクする気持ちでお仕事に臨めたらと。それが一番楽しいですし、そういう夢とかキラキラした感情の力が最も強いなとも感じていて。でも、そのトキメキって大人になるにつれてどんどん失っていくんですよね。だから、そういう感情はなくしたくないなと思っています。
弓木:私もすごく子どもだなと思ったことがあって…。最近気が付いたんですけど、このみちゃんという役の女の子がいるのですが、一緒のシーンのときにお母様がエネルギーチャージとして甘いものを何回も補充されていたんです。私もヘアメイクさんに同じことをしていただいてるなって(笑)。 私がちょっと眠そうだなとか、お腹空いてそうだなという時にお菓子を持ってきてくださるので、知らないうちにエネルギーチャージされていたのかと気付きました。あとは、私多分独占欲が強いんですよね。あまり言わないようにしていますが、そこがとても子どもっぽいなと思います。
愛希:独占欲…面白い。私はあまりないかも。
弓木:例えば、仲良くなりたいと思った子に自分以外と話をする隙を与えないくらいたくさん話しかけたり誘ったりしちゃうとか…。それは友達関係でも。もちろん心の中で思ってるだけで、言わないですよ!
愛希:へぇ〜そうなんだ、それはすごいね。でも、そこまで思ってくれるなら独占されてる側もうれしいですよね。
伊藤:確かに。僕はあんまり独占欲はないけど、小さい時はありましたね。小学校1年生ぐらいのときに、おもちゃかお菓子かを姉貴に取られて、母親に訴えたら、「それが嫉妬っていうのよ」って教えられました(笑)。
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