映画「劇場版Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS」の初日舞台あいさつが23日、都内で開催され、衛宮士郎役の杉山紀彰、遠坂凛役の植田佳奈、アーチャー役の諏訪部順一が登場した。
TYPE-MOON原作によるゲームを映像化したアニメ「Fate/stay night」が放映されたのは'06年。今回、劇場用完全新作としてよみがえった本作では、「Fate/stay night」の中でも、最も戦闘描写の多いシナリオ「UNLIMITED BLADE WORKS」が描かれ、聖杯戦争と呼ばれる魔術師たちの壮絶な戦いが大迫力の音響と共にスクリーンに映し出されていく。
劇場版ということで、当初はかなりプレッシャーを感じていたという声優陣。杉山は「始まる前はちょっと緊張があったんですけど、いざスタジオの中に入ってテレビアニメのキャストがそろった時に逆にほっとした感じがあって、見知った方と一緒に頑張っていくんだっていうので、あまり変な緊張はなかったですね。自然体で挑ませていただきました」と現場での心境を振り返った。
一方、植田は「大変だったのは厚い台本が2本もあったんですよ。で、持ってるだけで疲れちゃうというので、音響監督さんにまず『思い切って、収録が済んだページは破ってみたら』と言われて、真っ先にやったのが台本をパートごとに破ることだったんです」と現場での苦労話を告白。しかし、台本を破ったことが植田にとって別効果ももたらしたそうで、「何年も絵に合わせてないからちゃんと(声が絵と)合うのかなと。私のせいで(収録が)終わらなかったらどうしようって、結構張りつめた感じだったんですよ。でも(台本を)破ることによって張りつめたものをパーンと破っちゃった気がして。すごく落ち着いて、本番はリラックスしたと思いますね」と、なんともその型破りなリラックス方法を明かした。
また、本作の見どころでもあるスピード感あふれるアクション場面の収録について、諏訪部は「シーンごとに細かく撮っていただいたので、その分テンションとか体力も続く感じで、役者に優しい収録現場だったように思いますね」とコメント。さらに、「激しいアクションもその瞬間に完全燃焼して、次のシーンのために余力をとっておこうみたいなことをまったく考えずにできました」とも語ったように、終始ハイテンションな演技が繰り広げられているようだ。激しいアクション、そして本作に込められたキャストたちの熱い思いをぜひ、劇場で確かめてほしい。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)