10月1日に行われた「東映特撮ファン感謝祭2017」終了後に、“仮面ライダー”の余韻に浸る渡部秀と棚橋弘至選手を直撃! 仮面ライダーの話はもちろん、2人が出演する映画などについて話を聞いた。
――約300人のライダーファンを前にしてのイベントを終えたばかりですが、いかがでしたか?
棚橋:ライダー好きが集まって、好きなことを共有できる空間がいいなと思いました。ライダーを知らない人には、まずある程度ライダーの説明をしてから本題に入るのですが、その説明がいらないですからね。そういう空間がとても良かったです。
渡部:すごく充実していて、楽しかったです。棚橋さんがおっしゃったように、すごく熱意のある特撮ファンの方だからこそ作り上げられる雰囲気がとても心地よくて、(「仮面ライダーオーズ/OOO」[2010-2011年、テレビ朝日系]をやっていた)当時の舞台あいさつをやイベントをやっていた頃を思い出しました。
――お2人は同じアミューズに所属されていますが、お会いされたのは本日が初めてですか?
棚橋:そうなんですよ! すごく物腰の柔らかい方ですね。ライダーが終わってもライダーを愛しているということは、応援している側としてもうれしいです。
渡部:「アメトーーク!」(毎週木曜夜夜11.15-0.15ほか、テレビ朝日系)の仮面ライダー芸人など、拝見しました。(新日本プロレスの)皆さんが(アミューズに)入ってこられて、こうして同じライダー好きとして一緒にお仕事させていただいてすごくうれしいです。棚橋さんはライダーファン代表というところもあるので、これは僕らライダー出身者がみんな思っていることかもしれませんが、ライダーをやっていた人とは別の目線でライダーを語っていただけるということはすごくうれしいことです。今日お会いして、愛のある方だなと思いました。
――ご本人を前にして言いづらいかもしれませんが、芸能界随一のライダーファンである棚橋選手が感じる仮面ライダーオーズの魅力は何ですか?
棚橋:最近のライダーの傾向として、新しいフォームがどんどん出てくるんですけど、オーズくらいがちょうどいいですね。
渡部:ライダーも2人しかいなかったですしね(笑)。
棚橋:バースも好きでしたね。無限の組み合わせがある中で、出しどころが良かったですね。本当に良かったですね。最後のメダルをどっちが持っていって、何枚あるみたいなところは良かったですね。
渡部:やっている側は、あれを見て判断しますからね(笑)。「もう、チーターはないんだ」みたいな…。台本でもその部分が載っているんですけど、それを見て判断していました。
棚橋:面白い! プロレスラーが試合会場に行って、自分の試合を知るのと同じですね(笑)。
――仮面ライダーシリーズの魅力については、いかがですか?
棚橋:僕はいろんな物を背負って、それでも戦っていくという姿勢が好きですね。もちろん明るいライダーも好きですが、やっぱりちょっと陰があり、それでも生きていかないといけないみたいなところが、グッと感情移入できますね。
渡部:先ほどのイベントで“孤独”というふうに表現しましたが、やっぱりそれに似たところでいうと、責任感といいますか…。とてもリアルな話をしますと、1年間しっかりと務め上げるといういいプレッシャーに打ち勝ちながら、なおかつ、子供に夢を与え続ける存在でないといけないと思うので、その使命感みたいなものがあります。
棚橋:すごいプレッシャーだと思いますね。でも、渡部さんは「緊張感が表に出ない」と言っていたので、それがいいのか悪いのかという感じですね。
渡部:見た目には全然出ていないんですけど、内心すごく緊張していたんです。何かできるんだろうと思い、いろいろ振られたんですけどね(笑)。
棚橋:でも、それを乗り越えてきたからね。すごい!
渡部:いろいろ経験をさせていただきました。
――棚橋選手の著書を拝見したんですが、新日本プロレスを勢いがなかったところから持ち上げたというところの責任感は、ライダーとかぶるのではと思うのですが、いかがですか?
棚橋:主演を座長というらしいのですが、座長が撮影現場の雰囲気とか全員のモチベーションを上げないとというところは、すごく考えましたね。でも、僕は人に「ああしろ」「こうしろ」と言えるタイプではないので、誰よりも仕事をして、練習をして、盛り上がる試合を見せて、これ以上やったら怒られるだろうというところまで、やってきました。(仮面ライダーカブトが残した)天道語録に、「俺は世界の中心だ。ならば俺が世界を救ってやる!」とういのがあるのですが、「俺が新日本プロレスの中心だ。ならば俺が新日本を救ってやる!」と入れ替えて、そのままいただくという(笑)…使命感はありましたね。
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