LISMOオリジナルドラマ主演の南沢奈央が“したいこと”はヨーロッパ放浪!?

2010/02/03 18:36 配信

ドラマ 芸能一般 インタビュー

南沢奈央は“ある人”を直接見るために眼鏡からコンタクトに変えた!?

KDDIではauユーザー向けの映像コンテンツ、LISMOオリジナルドラマを配信中。昨年4月から始まったこのシリーズの第10弾「卒業までにしたい3つのこと」が2月1日(月)より配信されている。

本作は、卒業まで残り1週間という時間の中で青春を謳歌しようとする高校生・岡田莉子(南沢奈央)の姿を描いた作品。男勝りな親友・太田結衣(水沢エレナ)らが見守る中、顔も名前も知らなかった同級生・井上真治(濱田岳)と突発的な“恋愛”を始めるなど、卒業までにやり残した3つのことを達成するために奮闘する。

映画、ドラマ、ケータイ小説などでヒットを記録した「赤い糸」でも主演を務め、本作でも存在感ある演技を披露している南沢が、本作に対する思いと自身の学生生活について語った。

―――5日間の撮影を終えた感想をお聞かせください。

アッという間でしたね。最後のシーンはかなりの運動量だったので、肉体的にも精神的にも盛り上がって終われました。もう一度青春を体験できたという感じで、すごくさわやかな気分です。ただ、どの現場もとても寒かったんですよ。学校の廊下って、わけもなく寒いじゃないですか(笑)。体育館も暖房がなかったので、常にカイロを10個ぐらい身に付けていました。

―――体育館や廊下以外で印象に残っているシーンはありますか?

図書館の場面は気に入っています。図書館もやっぱり寒いことは寒かったんですけど(笑)。ただ、窓から自然光が入ってきて、とても柔らかい雰囲気の中で撮影できました。わたし自身、よく読書をするので図書館が大好きなんですよ。大学への通学電車の中とか、寝る前になるべく本を読むようにしています。今は恩田陸さんや道尾秀介さんの作品に夢中です。

―――読書好きという点は莉子と共通していますね。ほかに莉子と似ていると感じた部分はありますか?

キャラクターとしての面じゃないんですけど、莉子は“卒業までにしたい3つのこと”の1つとして、仲間たちと一緒に体育館であることに挑戦します。彼女は在学中、ずっと気になっていたことがあって、それを解決するんですよ。わたし自身もそれと似た経験があるんです。中学生の時に理科室の机にいつも落書きしてあったんですよ。理科の授業の時にわたしが座る席に、いつも同じ字で「疲れた〜」とか書いてあって。わたしがその落書きに対して「いつもお疲れ様です!」とかって書くと、後日その返事みたいな書き込みがあったんです。軽い文通みたいなことになってしまって。でも、結局その相手が誰なのか分からないまま卒業しちゃいましたけど。

―――なるほど。“卒業までに確認しておきたかったこと”というわけですね。ほかに、ご自身の高校時代に“これをやり残した!”ということはありますか?

今思うと、学校の制服で遊びに行ったことがなかったなぁ。プリクラを撮ったり、カラオケに行ったりという普通のことが。仕事や部活で忙しかったからなんですけど、もっと遊んでもよかったかなって思っています(笑)。卒業式が終わって家に帰った後、そのまま制服は捨てちゃったんですよ。だから今では着たくても着られません。ちょっと後悔してます。

―――では、学校での出来事で一番思い出に残っていることは何ですか?

高校の合唱コンクールですね。毎年1回、クラス対抗という形で行われていたんです。わたしのクラスは1年生の時に優勝したこともあり、この行事の時にはとても団結力が増したことを覚えています。2年生、3年生の時には優勝を逃して悔し泣きするぐらいみんな一生懸命練習してました。

―――莉子はやり残したことの1つとして“恋愛”をします。名前も顔も知らなかった真治に対して突然告白するわけですが、どんな思いで演じましたか?

いや、いやいやいや…と思って(笑)。これはすごいですよね。本が好きという点では莉子に共感できるけど、さすがにこれは…(笑)。でも、思い付きとはいえ真治くんと付き合った結果、最後には本当に気になり始める…っていうのはちょっと分かるかな。放っておけないタイプじゃないですか。いじられキャラで奥手な感じが、真治を演じた濱田さんの雰囲気とビジュアルにピッタリでしたし(笑)。

―――濱田さんは、2人の突飛な恋愛について「男子的にはあり」とおっしゃっていましたが、女子的にはどうなんでしょう?

えっ、ありなんですか?(笑)。すごいなぁ。わたし自身は自分からあんな風に誘えないですからね。ただ、真治くんみたいなタイプはいいんじゃないかと思いますよ。ただのダメ男くんじゃなくて、精一杯何かをやろうとしてくれますから。草食系男子ですよね。今までは特に草食系が好きだったわけじゃないですけど、この作品の真治くんを見てちょっといいかも…と思い始めています(笑)。

―――では、ご自身の“恋愛と卒業”の思い出をお聞かせください。

わたしが中学1年生の時に、3年生のバスケ部の先輩にあこがれていたんです。あいさつぐらいしかしたことがなくて、結局何も言えないまま先輩は卒業してしまいました。わたしはずっと眼鏡を掛けていたんですけど、先輩が卒業する前に眼鏡越しじゃない状態で先輩を見たくて(笑)、コンタクトに変えたんです。先輩へのあこがれがきっかけで、それ以降ずっとコンタクトにしています。

―――そんな南沢さんは現在大学生ですが、大学を卒業するまでにやっておきたいことはありますか?

大学生って意外と時間があるんですよね。今はそれを実感しています。ですから、その時間を有効に使って本をたくさん読もうと思っています。映画もいっぱい見たいですね。それから、1人で海外旅行もしたいなぁ。オーストリアのウィーンとか、ヨーロッパを周りたい。観光ではなく“放浪”したいです(笑)。

―――作品の配信時期がまさに卒業シーズンになりますが、卒業を控えた学生さんにどんなところを見てほしいですか?

この作品は、卒業が迫る中でやり残したことを、みんなと一緒にやりとげようというシンプルな姿がすごくいいなと思うんです。自分が高校生の時は、間近になってもあまり卒業するという実感がありませんでした。「制服姿で遊んでおけば良かった」ということも卒業してから気づいたんです。中高生のみなさんの中にも、ひょっとしたらあまり実感がわいていない人もいるのかな? そういう人は、ぜひこの作品を見て“やり残していること”に気づいてほしいですね。高校生にしかできない青春ってあるはずですから。