'70年代のイギリスで隆盛を誇り、ザ・フーのカバー曲「キッズ・アー・オール・ライト」などで知られるバンド、ザ・プリーザーズの初来日が決定した。
ザ・プリーザーズは'76年末に結成され、伝説的バンド、ザ・フーなどを排出したモッズ・シーンの系譜を引き継ぐ“ネオ・モッズ・シーン”から登場した4人組。力強いギターサウンドが特徴的なパワー・ポップでありながら甘いメロディもー得意とし、'77年のデビューから'78年にかけて5枚のシングルをリリース。ビートルズやローリング・ストーンズなどリバプール出身バンドを、そこに流れるマージー川に由来した“マージー・ビート”と称されたのに対して、ザ・プリーザーズなどロンドンを拠点とするバンドを、ロンドンのテムズ川にかけた“テムズ・ビート”と称され、大きな注目を集めた。この“テムズ・ビート”は、現在でもイギリスの若手バンド、ミステリー・ジェッツなどを象徴する言葉としても用いられている。
その後、'78年にアルバム制作に取り掛かるが、未発売のままバンドは活動休止に。だが、31年の時を経て昨年、ついにそのアルバム『テムズビート』が、日本盤のみ未発表曲を加えリリースされた。
そして、今年はついに初めての来日ライブも決定。日本のアーティストYUKIのアルバム『Wave』('06年)の曲「あおぞら」での共作も話題となった、スティーヴ・マクナーニイは「ハロー、ザ・プリーザーズのスティーヴだよ。みんな元気にやってる? メンバー全員、2月の東京でのライヴをすごく楽しみにしているよ。みんなでいっしょにハジけようぜ!!」と、日本のファンにメッセージ。ライブには日本のバンド、THE BETS、THE COOPERSなどもサポートとして登場する。
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