【SWEET LOVE SHOWER 2017】CORNELIUSが「世界水準」の超絶パフォーマンス!

2017/10/21 08:40 配信

音楽

8月25日~27日の3日間、山梨・山中湖交流プラザ きららにて開催された野外ロックフェスティバル「SWEET LOVE SHOWER 2017」。8月26日に行われたフェス二日目の、後半の模様をリポートする。

ゆるふわギャング


初見の観客たちに「最新のヒップホップ」を見せつけたゆるふわギャング(Photo by 古溪一道)(C)SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017


日も傾いてきたWATERFRONT SATGEには、話題のヒップホップユニット・ゆるふわギャングが登場。ことし発表のファーストアルバムが高く評価されたほか、ファッションアイコンとしても各方面から注目を集めている。そんな彼らを一目見ようと、多くの観客がステージに詰め掛けた。

DJを連れ立ってステージに現れたRyugo Ishida(MC)とSophiee(MC)は、「パイレーツ」からライブをスタート。ユニット名にも通じるポップでユルいノリのトラックで、観客を軽やかに揺らしていく。

彼らがライブを始めるやいなや、やや日が陰っていたステージにも再び晴れ間がのぞき出す。続く「Fuckin' Car」では、二人ともどこか脱力した佇まいに見せながらも、クールなラップをしっかりとキメてくる。

「Make Up」では、一貫して重さを感じさせない心地よいトラックで、初見の観客の心もがっちりと掴んでいく。「もっとMake Up~♪」というフックの部分で、観客とのシンガロングに発展する一幕も。

MCを挟まず、淡々と楽曲で観客を惹き付ける中、「歌える人は一緒に歌ってください」というIshidaの言葉から披露されたのは「Dippin' Shake」。某ファストフードチェーンのイメージをシンボリックに用いながら、アメリカのヒップホップさながらのリリックを巧みにラップしてみせ、フロアを大いに沸かせた。

「High Time」では、テンションの上がったSophieeがシャツを脱ぎ捨て、「いらない物捨てる」というリリックと絶妙にシンクロさせていく。さらに「Escape To The Paradise」へとなだれ込み、二人はハンズアップを要求しながらここぞとばかりに盛り上げていった。

ラストナンバーは「Sunset」。夕暮れ時のこのシチュエーションにハマりすぎるチルアウト系のナンバーで、しっとりとライブを締めくくった彼ら。唯一無二の佇まいで、大きなインパクトを残した。

ポルノグラフィティ


大ヒットナンバーの連発で観客を熱狂させたポルノグラフィティ(Photo by 古溪一道)(C)SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017


ライブ開始前から、LAKESIDE STAGEがパンパンの人だかりとなったのはポルノグラフィティ。サウンドチェックでは、岡野昭仁(Vo)、新藤晴一(Gt)がステージに不在の中、バックバンドが名曲「サウダーヂ」を演奏するという粋な計らいが。“リアルカラオケ”状態となる中、観客も大合唱で応え、早くもボルテージが高まっていく。

その後、満を持して登場した2人は、岡野の「ワシらがポルノグラフィティじゃ!」という言葉から「今宵、月が見えずとも」でライブをスタート。早速観客からは手拍子が巻き起こり、フロアを揺らしていく。

続くロックナンバー「THE DAY」で、フロアの熱をもう一段階引き上げた後、岡野は「SWEET LOVE SHOWERは初めて出させてもらうんだけど、こんな素晴らしい光景があるとは…」と、観客の盛り上がりに万感の面持ち。

一方新藤は、「こんなにみんなが楽しんでるのを見ると、こっちも負けないように楽しまないと。いつも思うけど、フェスってそっち(観客側)の方が楽しいよね?」と、つい本音を口にし笑いを誘う。そこから「オー!リバル」では、岡野がラテン風のナンバーを情熱的に歌い上げ、観客からも惜しみない拍手が贈られる。

そして、「みんな楽しんでくれてる? とにかく今日初めて出させてもらった我々の使命は、みんなが一つになればいいんじゃ。次の曲は、サビで変な踊りをするんで真似してくれ!」(岡野)という言葉から人気曲「ミュージックアワー」が披露されると、観客からはすさまじい歓声が。

サビでは岡野の腕振りに合わせて、観客が一斉に腕を上下左右に振っていき、言葉通りの一体感を醸し出していく。「まだまだポルノグラフィティ、手を緩めるわけにはいかないんです。さっきも言ったけど、心を一つにするんじゃ! 叫べ!」という岡野のあおりから、観客が「フゥフゥ♪」というフレーズを大合唱する場面も。

さらに、「みんなの持ってるタオルを掲げてくれ!」という岡野の要求に応え、フロアが色とりどりのタオルで埋め尽くされる中、「ハネウマライダー」で畳み掛けていく。サビではタオルが一斉に回る感動的な光景が展開された。

あっという間に最後の曲となり、「ありがとう! この光景は絶対忘れんからな! 最後まで楽しんでくれよ!」という呼び掛けから、岡野が「アポロ」を歌い出すと、観客の驚きは瞬時に爆発的な盛り上がりへ発展。代表曲を惜しげもなく披露し、宣言通りに観客の心を一つにまとめてみせた。