【SWEET LOVE SHOWER 2017】“ジャパニーズソウルの王”久保田利伸が名曲のヒットパレード!

2017/10/22 19:08 配信

音楽

久保田利伸


圧巻のパフォーマンスで観客を酔わせた久保田利伸(Photo by 岸田哲平)(C)SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017


[Alexandros]の終了とともに、Mt.FUJI STAGEにはレジェンドの生の姿を拝もうと観客が続々とやってくる。観客がその時を心待ちにする中、まずはバックバンドが再びステージに登場。

日本人離れしたファンクネスで、小雨がパラつきだしたフロアを暖めていく。総勢9人のバンドが濃密なグルーヴを聴かせたところで、キーボードのスウィートなサウンドが響き渡ると、どこからともなくあの男の歌声が。

満を持して登場した久保田利伸は、「山中湖に集うパーリピーポー! SWEET LOVE SHOWER!」と歌いながら、早速「Let me hear say yeah!」とコール&レスポンス。そしていきなり大ヒット曲「LA・LA・LA LOVE SONG」が披露されると、観客からは驚きと共に大歓声が。

原曲以上にファンク要素が凝縮されたサウンドに、早くもフロアは狂乱状態。「回れ回れメリーゴーランド♪」というサビの歌詞に合わせて、観客が手を振り回す場面も。ブラックミュージック特有のコーラスから、再びレゲエ風のトラックに乗せてコール&レスポンスを展開し、観客との一体感を形成していく。

MCでは「初めてSWEET LOVE SHOWERに参加させてもらいます、あらためまして久保田利伸です。僕は富士山を見ながら育ちました。小学校のときに家の窓から見える富士山。藤川の鉄橋を越えるときに見える富士山」と、静岡出身として富士山への思いを明かす。

続けて、「今日もこうしてみんなと一緒に…富士山見えないね(笑)。見えないけど、みんなの心にデッカイ富士山を描いて楽しみましょう! 僕を育ててくれた富士山の前で、心を込めて歌います」という言葉から「Bring me up!」へ。

日本人とは思えないバンドメンバーのグルーヴィーなサウンドに、普段こうした音楽に触れていない観客も思わず体を揺らしていく。「俺と皆さんで3回跳ねるので、バンドの皆さんはそれに合わせて終わってください」と久保田がオンマイクでバンドに指示した後、その場でバッチリと合わせてみせるバンドメンバーの演奏力も圧巻。

そして「Missing」のイントロが流れると、客席からは大きなどよめきが。サビを歌い終えたところで、久保田は熱い歓声に応えて会釈する一幕も。それまでの空気が一気に変わり、「ただ久保田利伸の濃密な歌がそこにある」といった雰囲気に。圧巻の歌唱力で観客を大いに酔わせた。

「Upside Down」では、再びファンクサウンドに回帰。久保田自身の熱も高まり、羽織り物を脱いでシャツとジーンズといういでたちに。そこから流れるように「Free style」へ展開すると、歌い終えてラッパーのような腕組みポーズを見せ、観客を喜ばせる。

そんな中、「日本には誇れるものがたくさんある。アメリカにいた頃、よく歌っていた日本のビッグソングがあるので、今日はそれを歌いたいと思います」という言葉に続いて、披露されたのは「SUKIYAKI~Ue wo muite arukou~」。

言わずと知れた坂本九の名曲を英語で熱唱するが、その際琴など和のテイストを盛り込んだ独特のサウンドを展開。正しく“アーバンソウル”という言葉がふさわしいしゃれたサウンドに観客もウットリといった様子。終盤にはコーラスの男性ボーカリストと向かい合い、美しいハーモニーを響かせる場面も。

あっという間に最後の曲となり、ラストは「LOVE RAIN~恋の雨~」。圧倒的なグルーヴも目撃した観客が一様に笑顔を浮かべる中、久保田は「ビューティフォーピーポー!」と言い残しステージを後にした。

ゆず


【写真を見る】3日間の大トリを務めたゆずは、最後の瞬間まで多幸感あふれるライブを展開!(Photo by 西槇太一)(C)SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017


SWEET LOVE SHOWER 2017、3日間の大トリを務めるのはゆず。「どうも皆さんこんばんはゆずです! SWEET LOVE SHOWER、やっと来られた~! 3日間のラスト、僕たちゆずが務めさせていただきます! 最後までよろしくお願いします!」という北川悠仁(Vo/Gt)のあいさつから、ライブは「サヨナラバス」でスタート。

「SWEET LOVE SHOWER元気か! もっと声聴かせてくれ! 俺たちの歌はこんな感じ!」(北川)と、観客とのコール&レスポンスから披露されたのは「少年」。デビュー20周年を迎えた彼らが、初期の名曲で盛り上げていく。

曲中には、「最後まで待っててくれてありがとうございます! デビュー20周年です。今日初めて見るっていう人! うわぁ、ほとんど(笑)。はじめまして、ゆずです! 名前だけでも覚えて帰って下さい! ゆずを体で表現します!」と、北川が体で“YUZU”を形作るおなじみの展開も。

続けて、「今日はいろんな曲用意してきたんですけど、これも僕たちの代表曲と言えるものです」(北川)と「虹」へ。促された観客がサビで大合唱を見せると、北川は「みんないい声! どうもありがとね!」と賛辞を。

さらに、「次は常に新曲を届けたいってことで、新曲持ってきました。知ったかぶりしながら乗ってください!」(北川)と、CM曲としても話題の「愛こそ」へ。その後の「タッタ」では、北川自ら振り付けをレクチャー。ダンサーも登場し、みんなで踊っていく。

そして、「今日は暑かった? でも寒くなってきた? これじゃ夏が終わっちゃう感じしない? 夏にやり残してることない? 俺も夏にやり残してる曲があるんだよね」という北川の思わせぶりな言葉から、披露されたのはもちろん「夏色」! 言わずもがなの大盛り上がりとなり、冷え込みだしたフロアを再び熱くさせた。

まだまだライブを楽しみたい様子の観客に、北川は「バカヤロー! こっちにもいろいろあんだよ! 何がフーだよ!」と悪態をつきつつ、「ありがとう! 初登場なのに大トリなんて荷が重かったです!」と本音を明かし、笑いを誘う。

「よしもう一曲やろう! 3日間来た人? 今日だけ来た人? 今日はいろんな人がいると思うけど、ステキな夏だったかな? 最後の曲は、みんなで心を一つにして歌いたいと思います。ラブシャ22年目にして声かけてもらって、大トリやれてうれしかったです。最後の曲です」(北川)という言葉から、ラストは「栄光の架け橋」。

スクリーンには歌詞が映し出され、観客全員で大合唱。北川は「寒い中待っててくれてありがとうな! 気を付けて帰ってくれよ! 引き続きステキな夏を!」という言葉を残して、ことしのラブシャを締めくくった。