川崎にあるCLUB CITTA’は、ライブホールとして国内外の数多くのアーティストのライブが行われる一方、90年代のダンスシーンを牽引してきたイベントMAIN STREETが開催されていた場所でもあり、ダンサーにとっても憧れのステージのひとつ。また、コンテストやバトルイベントなども開催され、ここから数多くのダンサーが活躍の場を広げています。
2017年10月6日(金)、そんなCLUB CITTA’でGKKJ NIGHT SPECIAL 2017が開催されました。このビッグイベントを仕掛けたのは、2010年から東京・神奈川を拠点に活動するイベント運営団体GKKJ(ゲコクジョウ)。年間を通してイベントやコンテストを開催し、その集大成となる同イベントの注目度はとても高く、会場の外には長蛇の列ができるほど。豪華な出演者だけでなく、ジャングルを思わせるようなセットやレーザー照明、ステージの高さを上げて遠くからでも見やすいよう工夫するなど、細部にまでこだわったステージ作りもまたこのイベントの魅力でしょう。
オープニングを務めたのは、イベントの仕掛け人でもあるGKKJ CREW。メンバーは、YOSHIKI(KING OF SWAG/D-BLAST)、登夢(Charles COLTON)、DAIKI・RYOTA(THE TEAM)、周平(すきにっか/周平&$ayaka)、kazuki・NOPPO(s**t kingz)、KELO(KING OF SWAG/零~ZERO)、chabo(ENTER/Ol’lazy soul/ Charles COLTON)、MASA(ENTER/BlackIIImurai)、DAISUKE(Charles COLTON)といった、各方面で個々に活躍する11人。今年メンバーオーディションを行い、さらにパワーアップしたGKKJ CREWのショーはかなりの盛り上がりを魅せました。
一気に会場を熱くしたあとに登場したのは、今年開催された本イベントの出演を賭けたコンテスト形式のイベントEXPRESS vol.8~10で優勝したFIGHT CLAB、KikiRara、t-wopの3チーム。若手とはいえ、選ばれたチームとあってそのスキルとセンスは抜群です。
独特の世界観で圧倒的な存在感を放つSucQyFucQyLucQy、なかなか生で観ることができないパッション溢れるアフリカンミックススタイルで会場を湧かせたエリツィン(DEEP)×Page Gueye(from Senegal)×Modou Diouf(from Senegal)、得意の音ハメを混じえた彼ららしいショーでさらにパワーアップした姿を魅せてくれたOverflow、結成10周年を迎えたs**t kingzは思わず吸い込まれてしまうほどの圧倒的な世界観で会場の空気を一変させました。
そして、SPECIAL YOUNG MONSTERとして登場したのはKida the Great。DOPEなスタイルと圧倒的なスキルを放つノリやムーブのひとつひとつに歓声があがります。
New School Orderと零~ZEROによるエキシビジョンバトルは、なかなか見ることができない対決とあって楽しみにしていた人は多かったでしょう。BATTLE DJを務めたDJ OBAの抜群で絶妙な選曲も相まって、思わず声を上げてしまうようなムーブが繰り出されていきました。
そして、JAZZダンス界だけでなく、多くのダンサーから支持されている原田薫と矢野祐子によるユニットが本イベントのMONSTERとして登場。溜息が出るほど妖艶で繊細な踊りの中にも女性らしい力強さを感じさせる2人の世界観は、言葉になりません。オーディションで選ばれた若手ダンサー27人によるチームGKKJ GENERATION CREWは、個々の高いスキルと大人数だからこそ可能にした複雑な構成や展開で迫力満点のショーを魅せてくれました。
長身と長い手足を活かし、息の合ったルーティンとグルーヴ感が魅力のBiGooL、さまざまな表情を魅せる展開とチーム力で観客を引き込んでいくGANMI、Ami&AKANEN、男女のメリットを存分に活かしたショーを魅せたのは周平&$ayaka、チーム名の通りDREAM GIRLSの名曲で登場し、ステージに華を添えたのはDREAM GIRLS(Ruu/IBUKI/KYOKA)、観ているこっちが思わず力んでしまうほど力強いKRUMPを魅せてくれたBlackIIImurai、色違いのセットアップスーツでスタイリッシュに登場した杏仁豆腐は余裕さえも感じる踊りで、最後の最後までクールに仕上げたショーでした。トリを務めたのは、KING OF SWAG。オリジナルの映像でスタートし、最初から最後まで飽きさせない展開とパフォーマンスには圧倒されます。
終始、目が離せないパフォーマンスが続いたGKKJ NIGHT SPECIAL。今後も、これからのダンスシーンが楽しみになるような仕掛けをするであろうGKKJから目が離せません。
(撮影●nakacee 取材・文●msk-onelove-)
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)