――毎週火曜夜9.00より放送中のヒューマン・ミステリードラマ「明日の約束」(フジ系)で、亡くなる少年のクラスメートで学級委員長の田所那美を演じる井頭愛海。朝ドラ「べっぴんさん」('16~'17年NHK総合ほか)で、主人公の娘・さくらを演じた彼女だ。'12年の「全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞に輝いたのをきっかけに活動を開始した井頭は、あるミュージカルに魅せられて芸能界を夢見た。
井頭:小学2年生のときに「アニー」を見て、こんな世界があるんだ! と興味を持つようになったんです。女優さん以外にも料理人やパティシエ、お医者さんにもなりたかったんですけど、女優さんなら一遍に体験できると思って。もともと目立ちたがり屋で、小学校の劇でも「王様の耳はロバの耳」の王様をじゃんけんで勝ち取ったり、積極的に何でもやるタイプでした。
――そこからミュージカルなどのコンテストに応募する中、小学6年生のとき、母親から「全日本国民的美少女コンテスト」を勧められた。
井頭:お母さんはこれで最後という気持ちで勧めたみたいなのですが、受かってしまったのです(笑)
――そのコンテストでは逃げ出したくなるほど緊張したと井頭。だが、この経験が彼女を強くし、「その後、お仕事で舞台に出たりしても、あの経験があるから大丈夫と思えるようになった」そう。朝ドラにも全力で挑んでいった。
井頭:撮影に入る前の稽古から本当に大変でした。役の裏の裏の設定まで考えて、スタッフの皆さんの前で発表したりしたんです。演じたさくらは役の年齢も25歳から30歳、40歳へと変化する役どころだったので、いろんなことを想像して考えました。おかげで台本に書いてある以上のことを理解できるようになったと思います。
――この経験はその後の役作りにも生かされ、新たな役についてもしっかり理解を深めている。
井頭:「明日の約束」で演じる那美は、みんなと仲良くしていても、ちょっと一線を引いているところがある子なんです。本を読んでいる描写が多いので、きっと一人でいることが多いんじゃないかな? 芯は強いですが、不可解な死を遂げるクラスメートについて、みんなに話す勇気はまだ持てない。葛藤を抱えている子なので、繊細な心の動きを大切に演じたいと思っています。朝ドラのさくらは最後40歳になってましたが、今回は高校生で若返ります(笑)。でも、井頭愛海でなく、那美として見てもらえるように演じたいです!
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