10月26日(木)都内にて、WOWOWオリジナルドラマ「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」の完成披露試写会が開催。試写上映前には出演者による舞台挨拶も行われ、主演の佐藤浩市をはじめ、江口洋介、北村一輝、萩原聖人、飯豊まりえ、若松節朗監督が登壇し、本作への熱い思いを語った。
本作は政官界を揺るがした「外務省機密費詐取事件」を題材にした清武英利による書きおろしノンフィクション書籍を原作に、監督に若松節朗、脚本に戸田山雅司を起用し映像化。「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」(2015年)チームが再びタッグを組み、警視庁捜査二課に属する“石つぶて”たちが、組織に抗いながらも事件の真相を追う姿を描く。
今回6年ぶりの連続ドラマ主演となる佐藤は、「実際の事件をもとにしたドラマへの挑戦に、血湧き肉踊ります」と燃えたぎる。佐藤との本格的な初共演が注目される江口は「ただ浩市さんの背中を見ながら一緒にやれることがうれしい」と素直な感想を述べた。また、主演を務めた「しんがり―」チームの再集結には、「(本作も)同様に息の抜けないハードな作品なのでやりがいを感じてます」と意気込み。
2人が演じるのは、警視庁捜査二課の情報係の刑事。佐藤演じる木崎睦人は、外務省のノンキャリア職員に贈収賄容疑があることを知る。木崎が外務省という巨大な敵を標的にしていると直感した斎見晃明(江口)は、単独捜査の無謀さを説き、強引に木崎に近づこうとする。そんな中、外務省への疑惑はやがて政官界を揺るがす大事件に発展し、彼らの前に国家の壁が立ちはだかる、というストーリーだ。
外務省職員として捜査二課の面々に追求される役どころの北村は、「今回はキャリアとノンキャリアの差や実態など、これまでのドラマでは見たことのないリアルな外務省というものを見せたい」と熱い思いを寄せる。また木崎&斎見から取り調べを受けるシーンについては、「大変でしたが俳優としてこんな機会はないので、すばらしい時間でしたが疲れました」と振り返った。
一方、木崎、斎見より年下でありながら上司役を演じた萩原は、「監督からも上司感を出すように言われて、初めての3人のシーンのとき、上司っぽく見えるかと思い頑張って背筋を伸ばしてみました」と苦労を明かす。紅一点の飯豊は、共演俳優陣の中での理想の上司を聞かれ、「背中を押してくれるような、江口さん演じる斎見係長」と告白。江口が「何かおごってあげるね」と笑みをこぼすと、選ばれなかった佐藤は「いじめてやる!!」と反撃し、会場は笑いに包まれた。
骨太なストーリーに実力派豪華出演陣が揃うなど、見どころを上げればキリがないが、その撮影現場はというと、「こんな凄い役者陣が揃っていると日々取り調べを受けているような緊張感がありますが、スタッフも負けたくない、という意気込みで撮影してます。浩市さんはじめ、みなさんが毎日差し入れを入れてくださるので、スタッフも頑張れます(若松監督)」と、緊張感もありつつ熱く充実感が満ちているようだ。
舞台挨拶最後は、佐藤が「今日はドラフト会議の日です。清宮(幸太郎)君は日ハムが交渉権を獲得しました。しかし、我々にとっては清宮ではなく清武です」と、清武原作である今作品をアピールし締めくくった。
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