――今回、クックが一緒にいるジャン=ピエール・ジルベルスタインはシエルの師匠に当たる存在ということですが、悠木さんにとって師匠的な存在っていらっしゃいますか?
私の師匠は沢城みゆきさんですかね? あくまで“自称”弟子で、沢城さんご自身は「弟子とか取らないから」とおっしゃっているのですけど、私はずっと沢城さんに憧れていて。私が中学校に入りたてくらいの頃、うまく友達と喋れないなとか思っていて、ずっとアニメを見ていたんですよ。
ちょうどその時やってたアニメに沢城さんが出てて、「めっちゃ声がかわいいな!」って。最初は「声がかわいい」くらいしか分からなかったんですけど、その後、沢城さんのお芝居が良いなと思い、沢城さんっていう名前があるいろいろな作品を見るようになったんですね。
沢城さんはいろいろな声が出せて、しかもそれぞれ魂が違うというか、呼吸からお芝居が違うんですよ。沢城さんのお芝居って「この人はこういう体格で、こういう喋り方をするから、このスピードで息を吸うんだ」とか、「(喋っている位置からこちらまで)ふすまが何枚もあるな」というのが、ドラマCDからでも分かるんです。
それが本当に素敵で、私もいつかそうなりたいなと思ったんですよね。沢城さんのいろいろな作品を見させていただいたり、自分も共演させていただいたり、ご飯に連れてってもらったりとかして、いろいろな相談をさせてもらう中で、やっぱり人としても、演者としてもすごい方だということが分かったので、私はずっと沢城さんの“自称”弟子ですね。
――最初に好きになった、沢城さんのアニメって何ですか?
最初は「デ・ジ・キャラット」(1999年ほか、TBS系)で、沢城さん演じる“ぷちこ”が超かわいい!と思いました。こんなにかわいい声を出せる人がいるんだと思って、当時グッズやドラマCDなどをすごく集めて。絵が無いのに伝わるってすごいなと、感動しましたね。
――悠木さんも沢城さんも子役出身という部分でも、親近感が沸いたりしましたか?
沢城さんと最初にお会いした時に、「自分の年齢とやっている事と、周りからの見られ方みたいなことの、バランスを取るのが難しい」という相談を沢城さんにさせてもらって。その時に頂いた答えが、「そういうの、あるよね。分かる」「でも、時間が解決してくれることもあれば、時間に解決されていいのか?っていう問題もあるし」という、大変シビアだけど嘘のない言葉で、私の相談を受け止めてくださって。
先輩としても、めちゃめちゃ格好良いなと思ったんですよ。そういう事があって、ああいう人になりたいなと思ってきたので、多分私の師匠だと思います(笑)。
――では、最後に今作の見どころを、悠木さんならではの“ファン目線”で教えていただけますか?
「ショコラクラスタ」の私が挙げるのもアレですが(笑)、すごくキュンとしたのは、みんなが別の動物に変身するシーンです。普段は見られない表情がたくさん見られて、とてもかわいかったです。
カメになってしまういちかや、ザリガニになってしまうあきらなども注目ですが、個人的にはナマケモノに変身するあおいが超絶かわいかったです! ちょっと気だるげで、セクシーなんですよ。普段はハツラツとしているあおいの、知らない一面を見た気持ちになれると思います。あと、何になっても変わらない、ゆかりさんの強さも楽しんでください!(笑)
それ以外にも、何でもできて、優しくて、正義感も強いパルフェが、今回はドジをし通すお話も含まれていて、そんなギャップ萌えも詰め込まれています。
――悠木さんが見てほしいと思う、クックのポイントはどこになりますか?
クックは一筋縄ではいかないキャラクターですので、後半まで見て「なるほど!」となってもらいたいです。逆に言えば、「なぜ悠木碧がプリキュアに?」と思われた方にも、見れば「あ~! なるほどね」と思ってもらえるはずなので、結構ビックリしてもらえるのではと思います。
クックはいろいろなシーンが盛りだくさんですし、個人的にはクックとしての最後のセリフが印象的なので注目してほしいです。
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