過干渉の親を怪演!手塚理美「ある意味、評判になってよかった」

2017/10/31 14:00 配信

ドラマ

井上真央主演ドラマ「明日の約束」(毎週火曜夜9:00-9:54、カンテレ・フジ系)で、”毒親”尚子を演じる手塚理美(C)カンテレ


井上真央主演ドラマ「明日の約束」(毎週火曜夜9:00-9:54、カンテレ・フジ系)で、その”毒親”っぷりが話題の手塚理美が、自身の役どころや自身の親子関係などを語った。

同ドラマは、高校のスクールカウンセラー・日向(井上)が、男子生徒の不可解な死の真相を追究するヒューマン・ミステリー。

手塚は、同居する娘の日向を愛しすぎるがゆえに過干渉になり、行動を縛る母親・尚子を演じる。

難しい役どころですが、オファーを受けた時の心境は


すごくうれしかったです。私自身も脚本を通して、親として、人間として、考えられそうな話でやりがいを感じました。みなさんがどう受け止めるか、不安もありましたけど「やるなら思い切りやりたい」と思いました。

放送後、周囲からの反響について


ある意味、評判になったのは本当に良かったと思います。すごく引かれちゃったらどうしようかと思ったんですけど(笑)。(自身の息子にも)見てもらっていて、「すごくおもしろい」と言ってくれました。小さい頃に私に怒られた記憶がよみがえってトラウマになってしまったら申し訳ないと思っていましたが(笑)。

毎話ラストに登場する日向との”交換日記”にゾッ!


こういうお母さんは多かれ少なかれいると聞いていたので、「信じられない」ということはないです。多分、人は多少なりともそういう気持ちがどこかにあると思っています。それが、尚子さんの場合は、日向に対してだけ出てしまう。私の中にもそういう部分はあるし、みなさんの中にもあるのではと。それが尚子さんの場合は極端で、セーブができなくなってしまうのではないかな。

(自分も)息子が小さい頃に怒る時には、大きな声を出して怒ったりしていましたし…(苦笑)。尚子さんはその度合いが違うということなのかな。私には息子がいるので、異性として分からない部分も含めて、大事にしたくなっちゃう。その部分の愛が深すぎると形が変わって、化学反応で、尚子みたいなお母さんになるのではないでしょうか。

(自身の)長男は穏やかな子で、私が怒っても何も言わなくて、だんだん「私、言い過ぎたかな」という気分になります。なので、最終的にはこっちが「すみません」と言って終わっちゃいます(笑)。

今後の日向と尚子のいびつな親子関係について


【写真を見る】尚子演じる手塚の”怪演”に、視聴者も「怖い!」(C)カンテレ


尚子さんは自分の思い通りに行かないときに、日向への支配欲が出てきて、それ以外は愛している。娘のことをすごく大事に思っているお母さんだと思います。多分どちらも依存しているような気がするんですよね。それはあることがきっかけで、今後、物語の中で出てくるのですが…。そのことによってこの親子はボタンの掛け違えがあった。

小さい頃の日向はお母さんに従順で素直だったと思います。日向が逆らったり、自分が良かれと思ったことをやらなかったりしたときに過激になって、日向を支配する。大人になってくるとどうしても支配できない部分が出てくるので、そこに今度はいら立ちを覚える、ということだと思います。

視聴者の方へ向けて


自我が目覚め、娘に好きな人ができると主張や対立が生じる。そこを想像してご覧になっていただいて、考えるきっかけにしてもらえたらと思います。今後、単に過激なだけではなく、もっともっと深い親子の溝のようなものが見えてきます。私の希望としては、尚子さん自身に気づいてほしいですね。それが何のきっかけはわからないけれど。そういうシーンがあるといいなと思います。

10月31日(火)放送の第3話では、不可解な死を遂げた圭吾(遠藤健慎)の母・真紀子(仲間由紀恵)がメディアに独占告白をする。世間では“犯人探し”の声が高まり、圭吾が所属していたバスケ部にも動揺が広がる。

そんな中、日向に恋人がいること知った尚子は、日向に隠れて恋人の本庄(工藤阿須加)に接近し始める。

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