サイサイ・ゆかるん、デビュー5周年を迎えるバンド&自身について、今のモードを語る

2017/10/31 19:00 配信

芸能一般

2012年秋、メジャーデビュー直前のSILENT SIRENに前キーボーディストに代わって加入したゆかるん(黒坂優香子)。サイサイが飛躍を遂げ続けたこの5年間は、彼女にとっても激動の期間だった。キュートな笑顔を湛えながら「あっという間、でもすごい濃厚」と振り返る彼女に、その胸中を聞いてみた。

ガールズバンド・SILENT SIRENのキーボーディスト・ゆかるん(黒坂優香子)Photo by キセキミチコ(KISEKI inck)


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長所をどう進化させていくか、どこを変えてどこを残すべきか。今まさに考えてるんですよね


――11月でメジャーデビュー5周年を迎えますが、5年間を振り返って率直な心境を聞かせてください。

あっという間で一瞬のような感覚なんですけど、すごい濃厚でもあって。私はメジャーデビューのタイミングでサイサイに入って、バンド経験もなかったのでゼロからのスタートでした。だからやらなきゃいけないことがたくさんあって、最初の1、2年はそれをやるだけで過ぎ去っていきました。「あ、5年も経ったのか」っていうのが率直な気持ちですね。

――前半は目の前のことにいっぱいいっぱいだったと。途中からは自分の成長や変化をどんなことで感じてましたか?

うーん、やっぱりライブですかね。気づいたら、楽器じゃなくてお客さんのほうを見て演奏できるようになってたとか、気づいたら余裕を持ってステージに立てるようになってた。MCも、最初の頃は4人で話す内容とか順番とかを細かく決めてたんですね。みんな余裕が出てきたことによって、その場所ならではの話題や、予定していない話で盛り上がれるようになりました。そういうのが徐々にできるようになってきたことが、成長したのかなって思うところです。

――ゆかるんさんの中で、サイサイのこの5年は満足度としてはどのくらいですか? もっとやれたのか、予想以上なのか。

私はメジャーデビューのタイミングからすべて一気に始まったので、自分の中では予想もしてなかったことがたくさん起こりました。武道館でライブするのも、ワールドツアーも。最初はそこまで想像できてなかったですね。でも「もっとできた」という思いはないです。常にその時できることを全力でやってきたつもりなので、後悔はないし、何年前にこうしておけばよかったっていう気持ちもない。ただ、普通に考えて、人がバンドを始めて2年2か月後に武道館でライブするってすごいですよね。他のメンバーはそれ以前に積み上げてきたものがあるけど、私にはないから、そのぶん他のメンバーよりも頑張らなきゃいけないなって気持ちは常にありました。

――プレッシャーで心身的にキツかったりはしませんでした?

正直いろいろ大変なことはありましたけど……頑張りました(笑)。

ゆかるん(SILENT SIREN / Keyboard)Photo by ハタサトシ


――ゆかるんさんは自他共に認めるポジティブな性格ですよね。

ネガティブなことを言うのが苦手なタイプなんです。例えば、「疲れた」って言うと、周りも疲れた空気になっちゃいそうだからあんまり言いたくない。同じ状況でも「今日はすごい忙しくて疲れたな」じゃなくて「今日は仕事すごい頑張ったな」って言いたいんですよね。なるべくポジティブな良い言葉を発するように心がけてます。

――思考も楽観的なほうですか?

いや、本当はすごい心配性で、最悪の事態ばっかり想像しちゃうんです。だからそのぶんたくさん練習をする。もう絶対大丈夫!って思えるところまで練習しないとステージに立つのが不安なんですよ。あと、自分のやるべきことはちゃんとやりたい主義というか。機材トラブルとかは別にして、練習をしておけばしないミスってありますよね。そういう最低限のことはやっておくべきだと思ってますし、プラス心配性なので、練習はみっちりやります。

――堅実主義で心配性、発言はポジティブに。ゆかるんさんの人生でそこはずっと変わらない?

学生時代、新体操をやってた時は、コーチに「精神力が弱い」って言われてたんですよ。大会の時、予選でちょっとミスをすると、それを引きずって決勝でも気持ちが落ちたままになっちゃったり。精神的にもっと強くならなきゃダメだとずっと言われていて。それもあって、大人になってからはネガティブな部分を自分でポジティブに変換するようになったかなと思います。具体的には、発する言葉ですね。言葉をまず変えるところからって思ったのかなぁ。

ゆかるん(SILENT SIREN / Keyboard)Photo by ハタサトシ


――2017年上半期の活動を経て、今のサイサイはどんなフェーズにあると思いますか?

今年は変化の年だと思ってますね。メンバー間でもそんな話をしてて、変化していきたいから移籍をしたっていうのもあります。

――音楽シーンにおいての自分たちの立ち位置を、客観的に考えてみるといかがでしょうか。

サイサイって、最初の頃は読者モデルが集まってやってるバンドみたいなイメージを強く持たれていて。私はメジャーデビュー時からバンドを始めたし、実際モデルの活動もあったのでなんとも言えなかったんですけど、他のメンバー3人はもともと読モになる前からバンドをやってたわけだから、“ただの読モバンド”って言われちゃうのは私もすごいもどかしくて。それがこの5年間で、“読モバンド”からは抜け出せてるんじゃないかなとは思います。ただやっぱり他のバンドとはちょっと違うふうに見られてるのかな、というのもあって。でもそこもサイサイの良いところなんじゃないかなと私は思うんです。そのあたりはすごく難しいところで……。

――今も、ロックバンドとしての性質とモデル的要素は共存してますよね。

私たちサイサイにしかない良いところ、サイサイじゃなきゃできない曲ってたくさんあると思うんですよ。だから、長所をどう進化させていくか、どこを変えてどこを残すべきか。今まさに考えてるんですよね。そういう話は最近すごくします。

ゆかるん(SILENT SIREN / Keyboard)Photo by ハタサトシ


(撮影 / キセキミチコ、ハタサトシ 取材・文 / 鳴田麻未)