アニメ映画「劇場版 涼宮ハルヒの消失」が6日に公開初日を迎え、涼宮ハルヒ役・平野綾、キョン役・杉田智和、長門有希役・茅原実里、朝比奈みくる役・後藤邑子、古泉一樹役・小野大輔、朝倉涼子役・桑谷夏子、鶴屋さん役・松岡由貴、谷口役・白石稔、国木田役・松元恵、キョン妹役・あおきさやから声優陣と、武本康弘監督、石原立也総監督が都内で舞台あいさつを行った。
同作は、'06年と'09年に放送されたテレビアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の劇場版。クリスマスが間近に迫ったある冬の日、学校へと向かったキョンは、いつもの日常とは違うことに気付く。いつも後ろの席に座っているはずのハルヒがいない。さらにその席に座っていたのは、(「-憂鬱」で)キョンを殺そうとし、長門によって消滅させられたはずの朝倉だった。
平野は「わたしが10代だったころから始まった第1シリーズから4年たって、『ようやくここまできたんだな』と感慨深くなりました。4年間自分が作り上げてきた役の集大成だと思って演じました。(作中で)三角関係が描かれているのですが、キョンが『あぁ、あそこに帰りたいな』と思ってくれるようなハルヒを演じようと、1つ1つのせりふを大事にアフレコしました。個人的には(平野が歌う)『冒険でしょでしょ?』が流れたのが『始まった!』という感じがしてうれしかったです」と笑顔で現場を振り返った。
続いて、杉田は「もう聞き飽きたでしょ? この声。僕の声が嫌いな人は地獄のような時間だったねぇ〜」と独特の杉田節であいさつ。その後も「まぁそうじゃなくてね、好きだからみんな見に来たのだと思いますけど。今回は、長門とハルヒに挟まれるキョンという形で恋愛要素を…、と言われていたのですけど、どっかの美形キャラでもあるまいし(笑)。恋愛要素はまったく意識せず“キョンがSOS団の一員であるということをはっきりと認識する”というのが自分の中で出した答えでした」と終始観客の笑いを誘いつつ、心境を明かした。
一方、後藤は「今、綾の三角関係についてのコメントやみんなの話を聞いて、自分がいつの間にか三角関係とかいう中からあぶれてるなって思いました。“あれ? みくるキョン好きだったよな!?”って(笑)。その切なさがみくるかなと思いました」と苦笑い。それに対し、小野が「今回、僕は三角関係に参加させていただきましてね〜。うれしかった! アフレコ始まる前に率先して聞いたんですよ。“古泉、というか僕は、ハルヒ…いや綾ちゃんを愛していいんですよね!?”って」と語ると、平野は「即座に“イヤです!”って言いました!」と返し、会場を沸かせた。
また、いつもは無口で無表情な長門が、さまざまな表情を見せるのも本作の見どころ。長門を演じた茅原は「“早く消失の有希を演じてみたいな。でもとても難しいだろうな”と思っていたのですが、絶対に演じてみたいエピソードでした。無事に皆さんに公開できる日を迎えられてホッとしております。皆さんの心の中にずっと残っていく作品になれたらすごくうれしいです」と喜びを語りつつ、作品をPRした。
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