東京スカパラダイスオーケストラが、都営地下鉄大江戸線にてライブイベント「東京スカパラダイスオーケストラ シークレット“地下”ライブ on 大江戸線」を10月29日に開催した。
国内外で絶大な人気を誇り、日本屈指のライブバンドとして知られる9人組スカバンド・東京スカパラダイスオーケストラ。これまでさまざまな場所でライブを行ってきた彼らにとっても、初めてとなる電車内でのライブということもあり、短い募集期間にもかかわらず4855人もの応募が寄せられた。
今回のライブは、都営交通が昨年から展開している情報発信プロジェクト「PROJECT TOEI」の一環として開催。“すべては「今日」のために”というブランディングテーマと、スカパラの活動姿勢に共通点を感じた都営交通側のオファーで、前代未聞のライブが実現した。
ライブは1編成(8両)を貸し切って行われ、その中の5号車を演奏スペースとして利用。中央で演奏するスカパラを挟むように、倍率80倍という抽選を勝ち抜いた60人のファンが「走るライブハウス」に乗り込んだ。
普段とは異なる会場の雰囲気に、ファンからは口々に驚きの声が。ライブのMCを務める谷中敦(Baritone sax)が「今日はご乗車ありがとうございます。僕らにとって初めての体験ですが、安全第一で、でも戦うような気持ちで楽しんで行ってくれ!」とおなじみのフレーズであいさつすると、早速大きな歓声が上がった。
今回の「大江戸線ライブ」は2回に分けて行われ、1回目は日本で最も低い場所に位置する六本木駅周辺から清澄白河駅に到着するまで、2回目は上野御徒町駅から東新宿駅間のそれぞれ約15分にわたって演奏された。
ライブは「スキャラバン」「DOWN BEAT STOMP」などの定番曲から、CM曲としても話題の「Paradise Has No Border」など、アップテンポなナンバーを次々と披露。ファンは頭上で手をたたいたりジャンプをしたりと大興奮で、メンバー9人もファンの顔を見ながら楽しそうにパフォーマンスした。
2回目のライブのラストを飾った「All Good Ska is One」では、谷中の呼び掛けに応えてファンが隣同士肩を組む美しい光景も。最後は谷中が「ありがとう、大江戸線!」と感謝の言葉を送り、熱狂のライブを締めくくった。
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