のろま大将・大江裕、ラップへの挑戦は師匠・北島三郎次第?

2010/02/14 12:08 配信

映画 芸能一般

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010」のプレイベントに出席した入江悠監督と大江裕

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010」が2月25日(木)より北海道・夕張市にて開催。そのプレイベントとして、'09年に同映画祭のオフシアター部門グランプリを受賞した「SR サイタマノラッパー」('08年)の続編「SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム」(以下、「SR2」)の完成披露試写会が4日、都内で行われ、入江悠監督が登壇。さらに、演歌歌手の大江裕が映画祭の応援スペシャルゲストとして登場した。

'90年より始まり、夕張市の財政破たんの影響による中断を経て、ことしで20回目となる同映画祭。小栗旬が初めてメガホンを取った青春群像劇「シュアリー・サムデイ」のほか、高倉健主演の「幸福の黄色いハンカチ」('77年)をハリウッドでリメークした「イエロー・ハンカチーフ」('08年)など、これから劇場公開を控える話題作の上映が予定されている。プレミア上映となる「SR2」は、前作で行き場のない思いをヒップホップにぶつけていたラッパーが、あこがれの先輩の足跡をたどって群馬へ。そこで出会ったさえない女の子ラッパーたちとバトルを繰り広げる音楽青春ドラマだ。

入江監督は、本作がこの日の3日前に完成したばかりだと明かし、「こんな大きな会場で見るのは初めてなので楽しみ。ただ、観客席にキャストとかスタッフもいるので(見終わった後)、変な空気になっているかもしれないです」と固い表情。しかし、「映画は軽い気持ちで見ていただければ。だってタイトルに☆が入ってるんですもん(笑)」とPRし、「いつかヒップホップのメッカであるアメリカに(作品を)届けるのが目標です」と夢を語った。

自分の年齢と同じく、ことし20回目の開催を迎える同映画祭に大江は「素晴らしいことでございます」とエールを送り、師匠の「北島(三郎)先生の故郷でもある北海道の応援歌として、歌わせていただきます」と自らの曲「夕焼け大将」を堂々披露。さらに、映画については、「夢を追い掛けていく感じが、僕のようでございました」と共感した様子。今後演歌にラップを取り入れていくかと問われると、「北島先生と相談させていただいて。でも演歌で(レコードを)キュッキュキュッキュしてみたいですね」と意欲を見せた。

トークの後には、入江監督がだるまの片目に、新作完成記念、映画祭20回記念とその成功を祈願して目入れを行った。空いている片目には、ことしのグランプリ受賞監督が、現地で目入れを行う予定。遊び心にあふれる同映画祭への期待が高まる。

なお、スカパー!では映画祭開催期間中に、同作をはじめとする映画祭出品作をペイパービューで放送する。映画祭に行けない人はこちらもチェックだ。