高校生たちの恋愛ドラマと、バンドの青春模様がリアルかつ、美しく描き出される。人気コミックを映画化した「覆面系ノイズ」が11月25日(土)に公開を控える。キャスト陣によるリレーインタビューの第2回には、中条あやみ演じるヒロインを思い続けるユズとして、切ない片思いを体現した志尊淳が登場。初めてのギターとピアノにも挑戦した彼。原作ファンからも人気の高いキャラクターにチャレンジした感想とは?
――原作でも人気のあるユズ役を演じられました。ユズの魅力をどのように感じましたか?
ユズはいろいろな事を抱えながらも前向きで、いちずで、仲間思いで、負けず嫌いで、 情があり、貪欲で、かわいらしいところがある人。それだけでなく、自分が思っていることを上手く表現できないところや、不器用で自分に正直になれないところなど、言葉だけで表現できないくらい魅力がたっぷりな役だと思っています。ユズにしっかりと寄り添えたらいいなと思っていました。
――原作のユズから受け取ったものとは、どんなものでしょうか。
原作の醸し出す、妖艶でかわいらしいイメージを崩さぬよう演じることを心掛けました。ビジュアル面や所作についても、原作を読んで研究をして。持ち道具や衣装、着こなしも、その世界観にハマるように気をつけました。原作にある“牛の乳”やヘッドホン、ギターなど忠実に再現されているところも多いので、原作好きな方はそこの細かい部分も見ていただければ何回も楽しんでいただけると思います。
――登場人物の心を映し出すパワフルな音楽も印象的です。完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
現場では、ユズになって、その感情を追いかけて芝居をしていました。どんな音楽になるかは分からなかったので、音楽の乗っかった映像を見たときは、僕自身、鳥肌が立ちました。感情の流れが曲にも表れていて、「覆面系ノイズ」の世界観ととてもマッチしていたと思います。中条ちゃんの歌も素晴らしかったですね! 完成作を見たときに、一番にそれを感じました。
――軽音部の皆さんとの絆も見どころです。共演者の方々と過ごした、撮影現場の様子を教えてください。
キャストのみんなとは本当に仲良くなれました。幼いときから共に過ごして色んなことを共有してきた「イノハリ」のメンバーの関係性を作るためにみんなで一丸となり、常にコミュニケーションをとっていました。良いことも悪いこともみんなで共有できる仲間になろうと、同じ方向を向いて作品作りができているなと感じています。こんなにも短期間で“みんなと色々なことを共有できているな”と感じられた作品も、あまりなかった気がしています。
――軽音部のメンバーの中で、ムードメーカーとなったのはどなたでしょうか。
クロ役の磯村(勇斗)くんですね! 僕、大好きなんです。男性陣の中では、磯村くんが一番年上で、本人も本当はすごく大人なんだと思うんです。でも、率先してムードメーカーになってくれて。いつもニコニコと笑っていて、現場の空気を作ってくれました。
――ぜひ見てほしい、オススメのシーンを教えてください。
それぞれのシーンで、ユズ自身がその時に感じていることや、外には出さない内側に秘めてるユズなりの思い…ユズのずっといちずな思いを感じ取って見ていただけたら、一番うれしいです。そして、やはり音楽シーンは見応えがあると思います! 撮影よりもずっと前から練習してきたギターの成果を、ぜひ見ていただきたいです。
――青春がたくさん詰まった映画となりました。志尊さんにとって、「このとき青春していた!」と思う“青春エピソード”を教えてください。
僕は、高校生のころにはもうお仕事をしていたので、高校生らしいことはほとんどできなかったんです。楽しかったなと思うのは、球技大会かな。クラス対抗でバスケットボールで戦ったんですが、男女一緒になってすごく頑張ったんです。結果、学年で優勝することができて! みんなで一致団結したことが、青春だったなと思います。今回の撮影では、みんなと過ごしたことで、青春を感じることができました。自分ができなかったことも、そうやって疑似体験ができるので、役者をやっていて本当によかったなと思います。
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